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ベル・クラネルが魔剣使いなのは間違っているだろうか
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備が完璧な部屋へと案内されると顔は笑顔なのに目が一切笑っておらず、背後には般若の面が浮かび上がっていた。
「まったく。今、すごい噂になってるよ?魔剣使いが現れたって」
なぜ噂になっているのかと言うとベルが暴露した場所にはロキ・ファミリアのメンバーとベルの他にも大勢の客がいた。そしてそこにいた誰かが流したのだ。
「それでこうなった理由はなんなの?」
ベルはとりあえず一昨日の出来事洗いざらいはいた。それを聞いたエイナはため息をこぼすしかなかった。
「はぁ、ベルくん。いくら魔剣を持っているからって冒険者である以上冒険しちゃダメなんだよ」
「わかっています。でも、あのまま放っておくことは出来なかったんです」
お人好しのベルの事が分かっているからエイナもこれ以上怒ることが出来なかった。
「でも私も頭が痛い。まさか、よりにもよってリヴェリア様にバレるなんて……」
「本当にごめんなさい」
「まあ、起きちゃったことをあとからとやかく言って仕方ないか。でも、ベルくんこれからはもっと気を付けるんだよ?エルフの中にも過激なヒトは沢山いて、その中には強く魔剣使いを憎んでいるヒトもいるんだからね」
「はい、分かっています。あの、エイナさんももし危なくなったら僕のアドバイザーを辞めてください。そして僕のことは忘れてください」
「ベルくん、私はどんなことがあっても君のアドバイザーをやめるつもりはないよ」
エイナもベルに負けないくらいのお人好しで世話焼きだ。そんな彼女が簡単にベルのアドバイザー辞めることなどない。
「それに私が危なくなったらベルくんが守ってくれるんでしょ?」
「…はい。どんなことをしてでも」
ベルは魔剣使いであることを打ち明けた時にエイナに最初に言ったことだ。エイナにもし自分が関わったせいで危険が迫ったときには必ず守るとそう約束したのだ。
「なら、大丈夫だよ」
「はぁ、エイナさんにはいつも敵いません」
そのあとエイナにもダンジョンにいく話してベルはダンジョンへと向かっていったのであった。
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