暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2110話
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はないだろう。
 そう、セイバーフィッシュの母艦たるコロンブス級や、敵の主力たるサラミス級、マゼラン級といった軍艦を潰す、という。
 そもそも、ジオン軍では戦闘機を撃破したところで、そこまで評価はされない。
 連邦軍にMSが存在しない以上、やはり撃破が評価されるのはサラミスやマゼランといった軍艦なのだ。
 エンデュミオンの鷹の名を広めて、ルナ・ジオンの時にムウに押しつける為に……今回の戦いでは、活躍する事が求められていた。

「見えた!」

 そのままスラスターを全開にしていると、やがてFS型のレーダーに反応がある。
 もっとも、当然ながら俺が向こうを認識したという事は、向こうもこっちを認識しているという事を意味している。
 いや、純粋なレーダーの性能で考えれば、間違いなく軍艦のレーダーの方が性能は高いだろうから、とっくにこっちを把握していた筈だ。
 それが今まで攻撃がなかったのは、まさかセイバーフィッシュの群れを抜けてくるような奴がいるとは思わなかったからか、それとも……

「迎撃準備に手間取っていたか、だな!」

 叫びつつ、機体を動かす。
 一瞬前までザクのいた場所を、メガ粒子砲が通りすぎていった。
 いきなり攻撃を当ててくるとは、腕利きがいるみたいだな。
 不運だったのは、俺がこの戦場にいた事か。
 レーダーではなく映像モニタでも複数のサラミスやマゼランを確認し……俺は速度を緩める事なく、そこに向かって突撃していくのだった。
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