機動戦士ガンダム
2110話
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なら撃破してしまった方が手っ取り早いのかもしれないが、FS型の頭部バルカンは10秒で弾切れになるような代物だし、ここで使いたくはない。
ザクマシンガンを使ってもいいのかもしれないが、こちらもまた弾薬の節約は必要となる。
何本かシュツルムファウストを持って来てはいるが、これはサラミスやマゼランのような大物に使うものであって、とてもではないがセイバーフィッシュのような戦闘機の……ましてや、ミサイルの迎撃に使うような代物ではない。
結果として俺はミサイルの雨の中をAMBACを使って回避しながら抜け出る。
ミサイルの雨と表現はしたが、ぶっちゃけミサイルの密度という点ではマクロス世界の機体には遠く及ばない。
あの世界だと、文字通りの意味でミサイルの雨と表現してもおかしくない大量のミサイルが飛んで来るしな。
それでいて、ミノフスキー粒子の類もないからホーミング性能は抜群な状態で。
そんな未熟なミサイルの雨を潜り抜けると、俺はそのままセイバーフィッシュとの間合いを詰める。
向こうは真っ正面からミサイルの中を突破してくるとは思わなかったらしく、一瞬戸惑い……それでもすぐにバルカンで迎撃してきた。
激戦になる場所に送り込まれるだけあって、連邦軍も精鋭を送ってきたのだろう。
連戦連敗を繰り返している連邦軍だというのに、よくまだこれだけ腕の立つパイロットを用意出来たな。
それが、ジオンの国力の30倍以上を持つという連邦の底力か。だが……
「だからといって、大人しくやられる訳にもいかないんだよ!」
ニーズヘッグのように俺の操縦についてこられない分、何発かの弾丸は命中するが、それは右肩についているシールドで受ける。
右肩に直接ついているシールドは普通の手持ちのシールドに比べて使いにくいという印象だったが、こうやって真っ直ぐに敵に突っ込んでいく時はそれなりに使いやすいな。
何より右肩に直接ついているのである程度腕を自由に動かせるというのがいい。
……下手に右手を動かすような真似をすれば、結果としてシールドのある場所が動いてしまい、想定外の場所に命中する可能性があるが。
ともあれ、バルカンに極力当たらないようにしながらセイバーフィッシュに突っ込み……そのまま左肩にあるスパイクアーマーで1機目のセイバーフィッシュのコックピットに体当たりをし、頭部バルカンで近くにいたもう1機を、そして右側にいたのをザクマシンガンで撃破する。
すり抜けざまに、3機のセイバーフィッシュを撃破し……だが、俺はそのまま速度を緩めることもないままに、セイバーフィッシュがやって来た方に向かって進む。
このままセイバーフィッシュを片付けてもよかったのだが、それをやるよりも効果的に連邦軍にダメージを与える方法がある以上、それをやらないという手
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