機動戦士ガンダム
2110話
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立つパイロットがいる部隊が配置されたって話だよ』
「へぇ」
ジオン軍にとっても大事な意味を持つ地球降下作戦においても、突撃機動軍と宇宙攻撃軍で対抗心を持つとはな。
何だか、放っておいてもジオンは勝手に内部分裂するように思うのは、俺の気のせいか?
いやまぁ、ここが激戦区になるんだからシーマ艦隊が派遣されたのを考えると、宇宙攻撃軍の方でも精鋭を送ってくるのはおかしな話ではない……のか?
「ちなみに、その精鋭は赤い彗星だったりするのか?」
『いや、残念ながら赤い彗星はこの作戦には参加していないらしい。別の作戦を行ってるんだろうね。ドズル・ザビは弟を猫可愛がりしてるらしいから、その弟に危険が及ぶかもしれないとなると、可能な限り戦力を用意しただろうし』
「そうか、いないのか」
出来ればここでシャアと会っておきたかったんだが……いないとなれば、しょうがない。
ラルの部下のタチ辺りに、シャアがどこにいるのかを真剣に調べて貰った方がいいのかもしれないな。
タチが諜報員としてどれだけの実力を持っているのかは分からないが……ああ、いや。寧ろ俺が直接忍び込んで、技術班謹製のハッキングツールを使って探した方が手っ取り早いのかもしれないな。
『アクセル、あんたには言わなくてもいいと思うけど、戦闘中に余計な事を考えていると……死ぬよ?』
「分かってるよ。戦場を潜り抜けてきたって数じゃあ、俺の経験は恐らくこの世界の誰よりも豊富だからな」
そう言いながら、俺は機体を動かす。
警報が鳴ったという事は、もうすぐ連邦軍の部隊がこの辺にやって来る筈だ。
そうなる前に出撃しておいた方がいい。
……推進剤の心配をしなくてもいいPTとかなら、それこそ最初から艦の外で待機しててもいいんだが。
『言うまでもないけど、あんたは1機での行動になる。気をつけるんだよ』
シーマからそう言われると同時に、俺の乗るFS型はカタパルトで射出される。
映像モニタに映し出される地球は、まさに海の星と呼ぶのが相応しい程に青く輝いていた。
こうして宇宙から地球を見るというのは、俺にとっては珍しい事ではない。
それでもこのUC世界の地球は初めて見るという事もあり、不思議な感動を覚えていた。
とはいえ……今はここから見えないが、オーストラリア大陸にはコロニー落としによってシドニー湾とでも呼ぶべきものが出来ているらしいが。
いや、正確にはシドニー湾というのは前からあったから、シドニー湾が広がった、と言うべきか?
そんな風に地球を見ている間にも、シーマ艦隊を構成するリリー・マルレーンやムサイ級からそれぞれMSが出撃してくる。そして……
「あれか」
シーマ艦隊よりは小規模だが、それでもムサイ級3隻というのは十分に立派
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