第一章
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男の娘は姉達と
黒鷹琉華は小柄で美少女そのものの外見で髪の毛は長く伸ばしメイクまでしてだった。服装もいつもだ。
女の子のもので学校でも女の子の制服を着ている、それでだ。
その彼女にだ、友人達は体育の前の更衣室の中で着替えつつ話した。
「御前性別男だからいいけれどな」
「けれどな」
「正直今の光景普通じゃないからな」
「男の更衣室でミニスカの制服脱ぐとかな」
「それはな」
「しかも下着もな」
見ればそちらもだった。
「女の子のものだしな」
「徹底してるな、女装」
「そんな奴が男子更衣室にいてな」
「俺達と一緒に着替えてるなんてな」
「だって僕男だから」
性別はとだ、琉華はその小柄な身体で言うのだった。
「だからね」
「ああ、それはわかってるよ」
「俺達だってな」
「御前の性別はな」
「あと趣味もな」
女装でそしてだ、完全に女の子になりきっていることはというのだ。
「それでもな」
「やっぱりこの光景異様だぜ」
「女の子の恰好で男の中で着替えてるって」
「どう考えてもな」
「最近男の娘多いんじゃないの?」
琉華は着替えつつ友人達に話した、別にいじめられることもからかわれることなくやり取り自体は普通だ。
「そしてね」
「そして?」
「そしてっていうと」
「それは何だよ」
「一体」
「いや、別に男の子と付き合うとか」
琉華は友人達に笑って話した。
「そうしたことはないから」
「そっちの趣味はないんだな」
「あくまで好きなのは女の子でな」
「趣味が女の子なだけで」
「他は違うっていうんだな」
「そうだよ」
言いつつだ、琉華は着替え続ける。見れば着る体操服も女の子のもので彼いや彼女が通う高校の女子が履く黒スパッツを穿いている。ちゃんと下着のラインが出ない様にサポーターまで穿いてそうしている。
「それだけだよ」
「まあホモと男の娘どっちが駄目か」
「それは難しい問題だけれどな」
「ホモだったらここで迫られたりいやらしい目で見られたりな」
「そうなるけれどな」
「御前はそれはないけれどな」
恰好はともかく同性愛者ではないからだ。
「けれどな」
「それでもな」
「何なんだろうな」
「男の娘が俺達の中にいるとかな」
「ちょっとないとな」
こう言うのだった、だがそれでもだ。
クラスの面々は琉華を受け入れていて彼いや彼女もその中に自然にいた。そしてそれは体育の先生もだった。
笑いつつだ、琉華自身に言うのだった。
「胸でわかるからな」
「僕のことはですね」
「ああ、胸がないからな御前は」
男で胸がある筈もない、それで言うのだった。
「先生も安心出来るな」
「先生その言葉セクハラですよ」
琉華はその先
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