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人徳?いいえモフ徳です。
十四匹め
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「いや、べつに同情してほしくて言ったんじゃないんだけど」

首筋にふにゅっとした感覚が…

「ああ、お前がそんな器用な奴だとも思えん」

「あのー。そろそろ僕の中の獣が爆発しちゃうから離して」

まぁ、爆発する獣もないんだけどね。

「え?マジで?やべぇシェルム先生に消される…」

母さんは学生時代のボーデンにいったい何をどうしたんだろうか…

「じゃ、そろそろ上がるとするかシラヌイ」

「ん。わかった」

湯船からあがって、脱衣場へ。

支配者のポーズ。からの…

「クリエイトウィンド」

創り出した竜巻を纏い、水をおとす。

「ふぅ」

「魔法の無駄遣いするな」

「えー? 魔法は生活に役立ててこそでしょ」

するとボーデンが頭を抱えた。

「そうだけどっ…そうなんだけども…!」

体を拭いたボーデンは下着姿のまま僕を抱えてリビングに行き、ソファーに座った。

「ほら、ブラッシングしてやるよ。さっきあんな適当したから尻尾ボサボサだぞ」

あ、本当だ。

膝の上に腹這いになると、ボーデンが尻尾をとかしてくれた。

「ふみゅぅ〜」

悔しい!でも感じちゃうっ(笑)。

「きもちいなら、そのまま寝てていいぞ」

「ぅゆー」

じゃ、お休みなさい。ボーデン。


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