機動戦士ガンダム
2109話
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は、まだ分からないし。
だが、見ていれば少なからずそれが態度に出るだろうから、それがないという事は恐らくまだ見てないんだろう。
『おや、噂のエースのお出ましだな』
映像モニタ越しに俺の姿に気が付いたのか、ゲラートがそう言ってくる。
シーマもこちらを見ると、満足そうに頷く。
「じゃあ、そろそろこの辺で通信は終わるよ。そっちは一番始めに地球に降下するんだろう? 精々、気をつける事だね。恐らく向こうはこちらの降下地点がどこかがはっきりすれば、盛大に歓迎してくる筈だよ」
『ああ、その辺は当然警戒している』
一番に地球に降下? つまりそれは、連邦軍が待ち構えている場所に攻め込むという事になる。
闇夜のフェンリル隊は精鋭と言ってもいい部隊という話は聞いているが、それでも被害が出るのは恐らく避けられないだろう。
これは、ゲラートの立場……ダイクン派の大物と呼ぶべきラルと親交があるから、この機会に始末してしまおうと考えた者が突撃機動軍にいたのか、それとも単純にそれだけ闇夜のフェンリル隊が評価されているのか……もしくは、両方なのか。
ともあれ、闇夜のフェンリル隊はラル隊、シーマ艦隊に並んでルナ・ジオンを建国する上での重要な戦力となるのは間違いない。
また、チベ級で会ったニッキやシャルロッテといった者達も気持ちの良い性格をしていた。
今回の戦いで死ぬような事はなければいいんだが。
とはいえ、俺が……そしてシーマ艦隊が命じられているのは、ルナツーから出てくるだろう艦隊に地球降下部隊の邪魔をさせない事だ。
そうなると、やるべき事はそんなに多くはない、か。
とにかく連邦軍の部隊を潰しまくって、エンデュミオンの鷹の異名を広く知らしめる事だ。
通信が終わったのを見てから、俺はシーマに声を掛ける。
「シーマも人気者になってきたな」
「あたしに連絡をしてくる者のほとんどはアクセル目当てだよ。それくらいはあんたにも分かってるんだろ?」
「そうか? シーマなら色々と誘いがあってもおかしくないと思うけどな」
実際、シーマは間違いなく美人と呼んでも差し支えのない顔立ちをしている。
性格のキツさが若干目元に出ているが、それだって結局のところは好みだろうし。
「はっ、馬鹿を言ってるんじゃないよ。それより、連戦連勝だけど機体の調子はどうだい?」
「……まぁ、問題はないって言っておくよ」
不満という点ではこれ以上ない程にあるのだが、それは今の状況でどうなるようなものでもないしな。
それはシーマにも分かったのだろう。扇子を広げながら口を開く。
「本当ならFS型じゃなくてS型でも用意出来れば……いや、それでもミロンガ改だったかい? あの機体に比べれば性能は圧倒的に低いから、満足出来ないかもし
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