機動戦士ガンダム
2109話
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った訳だ。
だが、俺に戦いを挑んできたのは突撃機動軍の中でも腕利きではあっても、異名持ち程の実力者ではない。
だからこそ、結果としてこうして俺が連勝出来ていたのだろう。
もし異名持ち……例えば俺が接触出来なかった黒い三連星が相手でも、そう簡単に負けるつもりはなかったが。
……ちなみにシーマから聞いた話によると、突撃機動軍には真紅の稲妻って異名を持つジョニー・ライデンってパイロットもいるらしい。
真紅の稲妻と赤い彗星。
それでいながら、どっちも機体色は赤がメインという事を考えると……ジョニー・ライデンの方はシャアと間違われたりしてそうだな。
とはいえ、こちらも黒い三連星と同様この作戦には参加していないらしいので今回会うのは不可能なのだが。
腕利きでザビ家派じゃなければ、可能なら引き入れたい相手ではあっただけに、ちょっと残念だ。
そんな風に思いつつ、俺は機体をリリー・マルレーンの格納庫に戻す。
そうして機体から降りると、1人のメカニックが近づいてきた。
「どうだ、機体の調子は」
「まぁ……若干、本当に若干だけ機動力は増してるけど、本当に少しだな」
「当然だろ。その辺りは前もって言っておいたと思うが?」
「分かってはいたんだけどな。それでも一応言っておこうと思って」
「……ふんっ、お前の腕がいいってのは、模擬戦に連戦連勝しているのを見れば、普通に理解出来るがな。ただ、もう明日には連邦軍との戦いが始まる可能性が高いんだ。もう機体は弄らねえぞ。ここで下手に弄って機体に悪影響が出るようじゃ、意味がねえからな」
そう言ってくるメカニックの言葉に、不承不承ながら頷いておく。
いやまぁ、今の状況を考えればそう言いたくなるのも無理はないのだろうが。
「出来れば頭部バルカンの弾丸数も増えてくれれば助かるんだけどな」
「馬鹿を言うな。内蔵火器だぞ? 弾丸を増やすとなれば、それこそ頭部の構造から色々と弄る必要が出てくる。とてもじゃねえが、こんな場所で出来る事じゃねえよ」
「だろうとは思ってたよ。一応言ってみただけだから」
ただ、10秒くらい撃てば弾切れになるというのは、ちょっとな。
使いやすい武器だけに、非常に残念な思いがする。
サラミスとかには殆ど効果がないか、現在の連邦軍の主力たるセイバーフィッシュ程度なら撃墜出来るだけの威力は持ってるんだし。
少しだけメカニックと話をした後で、ブリッジにいるシーマのところに向かう。
途中でシーマの部下のクルトと遭遇したが、嫉妬されてしまう。
いやまぁ、俺は自分の立場が色々と特殊なのは理解しているので、嫉妬されてもしょうがないのかもしれないが。
乗っているMSもF型の実質的な上位機種――S型よりも性能は低いが――たるFS型だし、何だかんだと
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