第5章:幽世と魔導師
第167話「戦いの果てに」
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優輝のデバイスであるリヒトが剣に姿を変え、極光が放たれた。
「呑み込め……!!」
―――“禍式・空亡”
そして、同時に守護者から底なしの闇ともいえる巨大な玉が放たれた。
「ッ――――――!!」
光と闇がぶつかり合う。
守護者から放たれたのは、瘴気を集束させた巨大な玉。
それを受け止めるように、光の極光がぶつかる。
しかし、砲台と増幅装置を使ってなお、極光が押される。
……それほどまでに、守護者の放った術は強力だった。
「っ、ぁああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
だが、優輝もタダでは終わらない。
この魔法は、今や一つの宝具となっている。
諦めない意志に、勝利へと導かんとする想いに共鳴し、威力が増す。
それにより、徐々に守護者の攻撃を押し返していく。
―――ピキッ……
「ああああああああああああああああああああああ!!!!」
優輝の叫びと共に、ついに相殺に成功する。
……同時に、ナニカが罅割れたような……そんな気がした。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ……!」
息を切らし、その場に膝を付く優輝。
既に満身創痍だった。
極光を放ったリヒトは負荷に耐えきれなかったのか、罅割れている。
核となる部分は無事だが、これ以上の戦闘行為には使えなかった。
「っ……」
そして、まだ守護者は健在だった。
守護者の切り札を防いだのはいいものの、その先がどうにもならなかった。
「く、っ……!」
視界がぼやけ、四肢に力が入らない。
魔力行使、霊力行使も上手くいかず、ただ漠然と自身に向けて振るわれる刀を認識していた。
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