第5章:幽世と魔導師
第167話「戦いの果てに」
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なのはの得意魔法の一つである砲撃魔法。それを拡散させるように放つ。
防御されようと、それすら撃ち抜く威力で、式姫達を薙ぎ払った。
「はぁっ……はぁっ……!」
しかし、近接戦、集束魔法など、度重なる無茶をこの戦いで何度もしてきた。
限界を超えた戦闘を経て、なのはの疲弊も深刻になっている。
「ッ……!」
そして、それを式姫達は逃さない。
天羽々斬は蓮が相手しているため、襲ってはこなかった。
しかし、別の式姫が来ていた。
―――“斧技・狂化”
ギィイイイン!!
「っ、ぁ……!?」
アリシアと澄姫は、その接近に気づいていた。
そして、矢と術による妨害もしていた。
それでもなお、その式姫は狂ったように間合いを詰め、なのはに肉薄していたのだ。
その状態で放たれた一撃は、寸前でアリシアの矢によって逸らされた。
だが、空ぶった際に霊力が衝撃波として撃ちだされ、なのはは吹き飛ばされてしまう。
「くっ……!」
一人、また一人と脱落していく。
そのことに、ユーノは歯噛みする。
本来なら自分の魔法で守るべき状況だ。
しかし、魔法では霊術などを防ぐには不向き。
そのため、こうして足止めしか出来ていない。
「(まだ……!)」
だが、だからと言って戦力が削られているだけではない。
戦闘不能者を出しながらも、確かに式姫達の人数は減らしていた。
そして、死者も出していないというのは大きい。
「(まだ、やれる……!)」
苦しい戦いになるのは十全に理解している。
だからこそ、司達は足掻き続けた。
「ッッ……!」
「ふっ……!」
ギギギギギィイン!!
「“創造”!!」
一方、優輝は戦闘に苛烈さを増していた。
守護者から繰り出される攻撃の数々を、決して重心ごと捉えられないように受け流す。
その受け流した攻撃で周囲の式姫を巻き込み、式姫を盾にすることで優輝は守護者にやられる事なくギリギリを立ち回っていた。
パキィイイイン!!
「まだまだぁっ!」
創造して繰り出される武器群。
だが、それはあっと言う間に防がれ、そして砕かれる。
しかし、優輝は当然それを承知だった。
砕かれた武器群には、魔力が残っている。
そして、その破片も魔力に還元する事が出来る。
「“創造”……“再構成”……!」
散らばった武器群の破片が魔力に溶け、そして再構成される。
元々の武器よりサイズは小さいが、その代わりに数が増えている。
「ッ……!」
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