暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第5章:幽世と魔導師
第167話「戦いの果てに」
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を余所に、なのはが声を張り上げてそう言う。
 その言葉に全員が応じると同時に、司が防御魔法を行使。
 二人の攻撃で薙ぎ払うまでの盾を展開する。

「(防御だけに回していても防ぎきれる訳がない!ここからさらに……!)」

「ッ……!」

「(攻撃する!)」

 司がさらに魔力弾を展開。攻撃する。
 それに合わせるように奏が動く。
 魔力弾と共に駆け抜け、波状攻撃の如く式姫へと斬りかかる。
 奏自身が刃を当てる事も、魔力弾で仕留める事もできないが、吹き飛ばす事は出来る。
 しかし、それらを突破してくる存在もあった。

「行かせないよ!」

 だが、それらはアリシアがそう言うと共に矢を放ち、それに続くように悪路王、鈴、蓮が前に出て足止めした。

「退いて!!」

「「「っ……!!」」」

 司の叫び声が響き、前に出ていた全員が飛び退く。
 そして、入れ替わるように司が展開した魔力弾が式姫へ向けて放たれる。

「合わせなさい」

「了解……!」

   ―――“弓技・火の矢雨-真髄-”
   ―――“氷炎流星矢(ひょうえんりゅうせいや)

 さらに澄姫とアリシアによる矢の雨が繰り出される。
 即席にしては見事な連携で、何とか式姫を近づかせないようにする。

「(式姫の半分ほどが優輝君の方に行っているおかげで、凌ぎきれた!)」

「行けるよ!」

「よし……!」

 そこで、ついになのはと帝の準備が完了する。
 そのまま、タイミングを見て砲撃を放とうとして……。

「っ、後ろです!!」

「なっ……!?」

 いつの間にか、帝の背後に式姫が迫っていた。

「(間に合わない……!)」

「っ、ぁ……!?」

「帝君!?」

「撃、て……!」

 接近に直前で気づいた蓮がフォローに向かうも、間に合わない。
 帝は砲撃を中断して飛び退くが、それでも攻撃を食らい、その場に膝をついてしまう。
 それでも、なのはに砲撃を続行させようと、血を吐きながら言う。

「はぁああっ!!」

     ギィイイイン!!

 すぐさま蓮が帝を襲った式姫……天羽々斬と戦う。
 隠密行動と不意打ちに特化させて行動していたため、そのまま天羽々斬は後退する。

「(回復……が出来る織姫は既にやられている……!出来たとしても応急処置……!戦闘に復帰は難しい……!)」

 鈴は一連の流れを見て思考を巡らす。
 貴重な戦力が、これでまた一人削れてしまった。

「ッッ……!レイジングハート!!」

〈“Divine Buster Full Burst(ディバインバスター・フルバースト)”〉

 帝の言葉になのははすぐさま集束させていた魔力を解き放つ
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