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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第54話
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結効果が込められた蒼きエネルギーの翼――――オワソーアイスを命中させるとカンパネルラの全身のいくつかの場所が凍結し始め、凍結によってカンパネルラの動きは制限された。

「壊せ――――スレッジハンマー!!行くわよ……!スマ―――シュッ!!」

「カハッ!?くっ………」

その時敵が”ブレイク状態”に陥りやすいようにブレイクダメージを倍加させるブレイブオーダーを発動したユウナはクラフト――――ブレイブスマッシュをカンパネルラに叩き込み、今までの攻撃によってブレイクダメージが蓄積していた所にブレイクダメージが倍加されたクラフトを受けたカンパネルラは”ブレイク状態”になる事で無防備な所をさらしてしまい

「漆黒の闇に包まれよ――――ティルワンの闇界!!」

「いたっ!?」

無防備な状態をさらしたカンパネルラにアルティナは広範囲の暗黒魔術を放って追撃し

「ヴァンダールが双剣――――とくと味わえ!行くぞ――――うおおおおぉぉぉぉぉ……っ!!」

「……!…………………」

クルトは止めを刺す為にSクラフトをカンパネルラに叩き込み始めると”予知能力”によってクルトのSクラフトの後に見えた少し先の未来――――クルトのSクラフトを受けても倒れず、反撃に凄まじいアーツを放つカンパネルラを視たゲルドはその対策をする為に魔術の詠唱を開始した。

「止めだ――――たあっ!ラグナ――――ストライク!!」

「ぐっ!?うふふ……中々楽しい子達じゃない。だったら……ちょっと本気を出させてもらうかな……!ふふっ――――そぉれっ!!」

クルトが放った止めの一撃を受けたカンパネルラは唸り声を上げて胸を抑えたがすぐに余裕の笑みを浮かべて立ち直り、何と駆動ゼロで空より無数の雷を呼び寄せる最高位アーツ――――イクシオン・ヴォルトをユウナ達に放った!



「集束せし天雷よ、炸裂し、裁きを――――サンダースフィア!!」

そして上空から無数の雷がユウナ達に向かって降り注いだその時魔術の詠唱を終えたゲルドは自分達の上空に向かって巨大な雷球を放ち、炸裂させる事で上空でカンパネルラが放ったアーツによる雷を相殺した!

「なっ………今のアーツを魔術で相殺して無力化するなんて……!?」

自分が放った最高位アーツを無力化された事に驚いたカンパネルラは驚きの表情でゲルドを見つめたその時

「ハッ、余所見してんじゃねえぞ!焔よ、吼えやがれっ!!」

「ハァァァァ……ッ!斬り裂け!!」

「ハァァァァァ………受けろ、大地の一撃!!」

「!!ぐっ!?」

一気に詰め寄って反撃したアッシュが放った火属性の魔力を付与した事で様々な部分が強化されたランブルスマッシュ――――バーンスマッシュとクルトが放った回転と共に竜巻を発生させる
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