機動戦士ガンダム
2108話
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から、そこまで感心されるような事じゃないと思うけどな」
『そうかもしれないね。けど、ムウがその辺のただのパイロットじゃないってのは、はっきりしたからいいのさ。それに、これはあくまでも前哨戦だ。本当の力は、実際に戦いの中で見せてやりな』
小さく笑みを浮かべて告げるシーマに、俺は頷きを返す。
正直なところ、ジオン軍でエンデュミオンの鷹の異名が広まろうとどうしようと、俺としてはどうでもいいというのが、正直な気持ちだ。
もしエンデュミオンの鷹がジオン軍や連邦軍で有名になったとしても、どうせ近いうち……それこそ、もう1ヶ月か2ヶ月か3ヶ月か……具体的にいつになるのかは分かっていないが、それでもジオン軍から消えるのだから。
ああ、でもルナ・ジオンの建国が公表された時、そこにムウ・ラ・フラガの、エンデュミオンの鷹の名前があれば色々とやりやすいか?
そういう意味では、今回の戦いで目立っておくのは十分に価値のある事なんだろう。
「そうだな。今回の作戦では俺が出来る限りの戦いをしてみせて、エンデュミオンの鷹ここにありってのを広く知らしめる必要がある」
『どっちでもいいけど、そろそろ戻ってきな。何だかんだで、いきなりあんなデブリの中を抜けてきたんだ。その機体も整備する必要があるだろ』
若干呆れの混じったシーマの声に頷き、俺はリリー・マルレーンに戻るのだった。
「うーん……整備の必要は殆どねえぞ、こりゃ。また随分と機体を優しく扱ったものだな」
整備員……いや、この世界の慣例に習ってメカニックとでも呼んでおくか。
リリー・マルレーンのメカニックは、FS型を一通り調べるとそう言ってくる。
だが、正直なところ、その言葉を聞いた時に俺は本当か? という思いを抱いてしまう。
当然だろう。今まで俺は色々な機体に乗ってきたが、機体の扱いが荒いと言われたり、機体を限界以上に……ああ、なるほど。
MSの反応が圧倒的に鈍いから、それに合わせて操縦していた事が、結果として機体の損耗を少なくしたのだろう。
「そうか。じゃあ、機体の整備じゃなくて、改良を頼めないか?」
「ああ? このリリー・マルレーンはムサイ級より設備が整ってるとはいえ、たかが知れてるぞ?」
「分かってる。それでも何もやらないよりはいいだろ。機体の機動性と運動性を出来るだけ高めて欲しい。それと、こっちは出来ればでいいから、こっちの反応速度に多少なりともついてこれるようにしてくれ」
「……誤差程度だぞ? それでもいいか?」
「ああ。それと、ザクマシンガンの弾倉を出来るだけ多く持ち歩きたいから、その辺も何か考えてくれると、こちらとしては助かる」
ザクマシンガンは何気に120mmで強力なんだよな。
もっとも、それだけにどうしても残弾数
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