第四十五話 二学期になってその六
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「違うの」
「自分が間違えてもですか」
「悪い人と会うから」
そして悪い出来事にも遭います。
「全部が全部運命じゃないわよ」
「そうしたものですか」
「運命と自分の選択はまた別なの」
「違ってきてですか」
「全部が全部お引き寄せじゃないの」
このことも阿波野君にお話しました、予定説という考えはおみちにはありません。お引き寄せや十全の守護はありましても。
「出会いにしてもね」
「神様が全部じゃないんですね」
「イスラム教のアッラーはかなり強いけれど」
もうこの世の全てがアッラーの考えによるものだったでしょうか。予定説でもかなり強い部類じゃないでしょうか。
「イスラムよりはね」
「強くないですか」
「そうなの」
「じゃあ柔らかい感じですか?」
「そうね。他の宗教の考えも認めてるし」
このことはかなり大事なことだと詰所で言われたことがあります。
「仏教も神道も」
「そうですね、確かに」
「教祖伝でも書いてあるでしょ」
「教祖が仏教の信仰が篤かったって」
「そうしたこともあったし」
教祖伝を読んでいますと素晴らしいこととして書かれています。
「キリスト教だって」
「交流があるとか」
「ええ、あるわよ」
「普通にあるんですね」
「勿論仏教とも神道ともね、お家単位で」
かく言ううちの教会もです、お父さんとお母さんがお坊さんや神主さん、神父さん達と普通にお話しています。
「仲良くね」
「それで意見交換とかしたり」
「ううん、意見交換というか」
「というか?」
「飲みに行ったり作業したり」
街の自治会とかそれぞれの行事のお手伝いとかで、です。
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