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ドリトル先生と奇麗な薔薇園
第四幕その七

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「そう思いますが」
「そうでしょうか」
「立派な人は外見ではなく中身を見ます」
 その人のです。
「それは男の人も女の人も同じです」
「それで、ですか」
「はい、必ずです」
「いい人がですか」
「先生の内面を見られて」
 そうしてというのです。
「先生と共にです」
「恋愛をしてですか」
「結婚もされて」
「結婚生活もですか」
「送られる筈です」
 確信を以ての言葉でした。
「私はそう思います」
「ですが本当にです」
「先生はですか」
「そうしたことに縁がないのです」
 全く、というのです。
「これまでの人生で」
「誰からもですか」
「ラブレターをもらったことも告白をされたことも」
 そのどちらもというのです。
「一度もです」
「ないのですか」
「勿論デートもです、ただ」
「ただ?」
「女性に言われて登下校のガード等は結構しています」
「ガードですか」
「校内でもありました」
 ボディーがーどとして一緒に歩くことはというのです。
「それはしています」
「そうですか」
「学生時代も今も。ですが」
「それでもですか」
「からかいの手紙や言葉ばかり言われて」
 先生はこう思っています。
「本当に学生時代は幸い友人には恵まれていましたが」
「恋愛はですか」
「ありません」
 それこそ一度もというのです。
「僕は」
「そうでしょうか」
「そうでしょうかとは」
「花には蝶が寄りますね」
 ここでこうも言った園長先生でした。
「いい人はいい人と一緒になる」
「確かによく言われますね」
「はい、ですから先生も」
「いい人とですか」
「付き合えます、あと」
「あと?」
「先生はもう少しご自身に自信を持たれるべきですね」
 先生を見てのお言葉です。
「本当に」
「自信をですか」
「自惚れは禁物ですが」
 それでもというのです。
「ご自身をよく見て」
「そしてですか」
「自信を持たれるべきです」
「そうすればですか」
「はい、恋愛もです」
 こちらもというのです。
「素晴らしいものが開けると思います」
「だといいですが」
「必ずです、本当に先生は」
 さらにお話をする園長先生でした。
「自信を持たれて周りを御覧になれば」
「それで、ですか」
「世界が全く変わります」
 園長先生は断言しました。
「間違いなく」
「恋愛についても」
「そうです、ですからボーナスは」
 こちらはといいますと。
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