第四幕その十
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言うのでした。
「あたしはわからないわ」
「むしろなのね」
「その方がわからないわ」
そうだというのです。
「あたしとしてはね」
「そう言われてもね」
どうかと返したナターシャでした。「私は実際にそう思うから」
「僕もだよ」
「見ていてそう思ったよ」
「実際にね」
「そう思いながら見ていたわ」
四人もこうガラスの猫に言います。
「どうにもね」
「あんまりにも細かいところまでよく出来てるから」
「ひょっとしたら動くかもって」
「それで動いたらって」
「そういうものかしらね」
「あたしはね」
「ううん、貴女は本当に自分がどうかなのね」
ナターシャはガラスの猫のその性格をここでも再認識しました。
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