第四幕その七
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「犬の国の人達はお鼻がいい、だったらね」
「匂いで虜にすればね」
「むしろ普通の人達よりもね」
「食べるわね、じゃあ」
「うん、まずはだね」
「その人のところに行くわ」
とても美味しい香りを出す香辛料を栽培してくれている人のところにというのです。
「そうしてね」
「それからだね」
「猫の国の人達のところに行くわ」
オズマは樵に笑顔で答えました。
「そう決めたわ」
「うん、じゃあそういうことでね」
「ただ美味しいものを出してもね」
「僕は食べないからよく言えないけれど」
提案者のかかしの言葉です。
「匂いも大事だっていうからね」
「だからなのね」
「あえて出したけれど」
「それでいくわね」
「そういうことでね」
「やっぱりここに来てよかったわ」
オズマはにこりとして言いました。
「かかしさん達なら知恵を出してくれるって思っていたけれど」
「こうしたものでいいかな」
「ええ、河豚は美味しいけれど」
それでもというのです。
「そこに香辛料の匂いが加わったら」
「それじゃあね」
「余計にいいわ」
「それじゃあね、香辛料も出して」
「やっていくよ」
是非と言ってです、そうしてでした。
オズマ達は相談に乗ってくれたかかし達にお礼の言葉を述べました、それから後はでした。
すぐに出発しようとしたオズマ達にです、樵が笑ってこう言いました。
「ちょっとこのお城に留まってくれるかな」
「あら、何かあるのかしら」
「うん、実は面白いものが完成したんだ」
こうオズマに言うのでした。
「このお城でね」
「というと」
「ブリキの芸術品でね」
ブリキの樵のお城ならではのというのです。
「それが出来たからね」
「私達になのね」
「見て欲しいんだ」
「どういったものかしら」
「実はね、僕達のブリキの像はあったけれど」
それでもというのです、ここで樵はナターシャ達を見て言うのでした。
「この子達のものはなかったね」
「そういえばそうね」
ここで言ったのはガラスの猫でした、この猫のブリキの像もちゃんとあります。
「これまではね」
「うん。けれどごの子達もね」
樵は五人を見つつガラスの猫にもお話します。
「是非にって思ってね」
「造ったのね」
「そうなんだ、その像をね」
ブリキのそれをというのです。
「造ってもらったんだ」
「僕達三人でお話してね」
ジャックも言ってきます。
「それでね」
「造ろうってことになってね」
かかしもジャックに続きます。
「ウィンキーのブリキ職人の中でも一番腕のいい人に造ってもらったんだよ」
「僕達の像までなんて」
カルロスは信じられないというお顔になっていました。
「まさか」
「オズの国の名士の人達と一
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