第53話
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一方その頃屋上に到着したリィン達は結社の執行者らしき二人と対峙していた。
「ふああっ……遅かったじゃねえか。」
「うふふ……君達が一緒に来るとはね。」
リィン達と対峙しているダルそうな亡霊はあくびをしてリィン達を見つめ、緑髪の少年は口元に笑みを浮かべた。
「その声、やはり沼地でわたくし達に幻獣をけしかけて来たのは貴方だったのですね……」
「……最悪の組み合わせ、ですわね。」
一方セレーネは少年を睨み、シャロンは重々しい様子を纏って呟いた。
「久しぶりだな、クルーガー。それに灰の小僧に聖竜の小娘、それと殲滅天使もか。面白い場所で再会したもんだぜ。」
「ふふ、お茶会などであればなお良かったのですけど。」
「そう?リタみたいな可愛い幽霊はともかく、あんな服装のセンスもイマイチなオジサンの幽霊、レンはお茶会に招待なんてしたくないわよ?」
亡霊――――執行者NOT”劫炎”のマクバーンの言葉に対して静かな表情で答えたシャロンにレンは疲れた表情で指摘した。
「……アンタだとすぐわかったよ。存在自体と一体化した”力”……今ならその化物ぶりが一層わかる。」
「へえ、そういうお前さんは面白い事になっているな。”鬼”の力……一年半前より更に増しているし、聖竜の小娘と殲滅天使も灰の小僧のようにそれぞれの”力”が以前より増していて、イイ感じになっているじゃねえか。」
「「「………………」」」
マクバーンの言葉に対して何も答えなかったリィン達はそれぞれいつでも武装を抜けるようにそれぞれの武装に手を置き
「……騎神やベルフェゴール様達を呼ばれるのは様子を見た方がよいかと。下手をすれば彼をその気にさせてしまいます。」
「ええ……重々承知です。”煌魔城”の時も絡まれそうでしたから。」
シャロンの助言に頷いたリィンは警戒した様子でマクバーンを睨んだ。
「おいおい、人のことを戦闘凶みたいに言うなよ。ヴァルターや戦鬼の小娘よりは弁えてるつもりだからな。」
「アハハ……どっちもどっちだと思うけど。うふふ……僕の方も灰のお兄さん達とは久しぶりだね。いや〜、それにしても驚いたよ。まさかあの”紅の戦鬼”を殺っちゃうなんてねえ。レーヴェ達の協力があったとはいえ、”執行者”の中ではトップクラスの戦闘力を持つ彼女を苦も無く討ち取るなんて、さすがは僕達”結社”を衰退させたメンフィルの新たなる英雄と言った所かな?」
「……仲間や盟主達の仇を討つ為に今クロスベルに来ているメンフィルのVIPの方々を狙うつもりか?」
マクバーンの言葉に対して少年――――執行者No.0”道化師”カンパネルラは苦笑した後呑気な様子でリィンに話しかけ、リィンはカンパネルラを警戒しながら問い
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