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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第53話
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師”。」

端末に映っている二人を見たアルティナが呆け、セレーネが驚いている中レンは意味ありげな笑みを浮かべ、リィンが静かな表情で呟いた言葉を聞いて端末に映っている二人の正体を察したその場にいる全員は血相を変えた。



「そ、それって……!」

「”結社”の執行者………!」

「トワ先輩、ランディ、ランドロス教官、エリゼ、アルフィン!生徒達とVIPの安全確保を!ミハイル少佐はタワー内の警備部隊との連絡をお願いします!」

「合点承知だ!」

「エレベーターは使用不能だよ!非常階段を使って!」

「クク、この場は俺達に任せなぁ!その代わり、屋上にいる連中の撃退はお前達に任せたぜ!」

「兄様、どうかお気をつけて……!」

「御武運をお祈りしておりますわ……!」

リィンの指示にランディは頷き、トワとランドロス、エリゼとアルフィンはそれぞれ助言や応援の言葉をリィンに告げ

「了解です!セレーネ、レン教官!俺達は屋上にいる二人の撃退に向かうぞ!」

「はい!」

「仕方ないわねぇ。」

リィンはセレーネとレンに声をかけた後二人と共にその場から走り去った。



「あ……!」

「……教官……!」

走り去るリィン達を見たユウナとクルトは驚き

「Z組・[組・\組は集合しろ!装備を確認!36FのVIPフロアに向かう!」

「優先すべきはVIPの安全確保だ!それを絶対に忘れんなよ!」

「ええい、勝手に仕切るな!――――こちらトールズ第U!警備管制室、応答せよ!」

ランディとランドロスがそれぞれ仕切っている中ミハイル少佐は二人に対して文句を言いつつARCUSUを取り出して警備部隊との連絡を開始した。するとその時互いの顔を見合わせて決意の表情をしたユウナ達Z組はその場から走り去り

「こら待て、お前ら!」

「ハッ、だったら俺が連れ戻してくてやるよ……!」

「では、私も。すぐに戻ってきますから。」

ユウナ達の行動に気づいたランディがユウナ達に制止の声をかけると、アッシュとミュゼもユウナ達の後を追い始めた。



「ハッ………なんのつもりだ?」

「ふふっ、今回ばかりはこの目で見ておきたくて。」

「ミュ、ミュゼちゃん!?」

「ど、どうして……!?」

「ああもう、何だってんだアイツらは!?」

「だぁっはっはっはっ!1度ならず2度もオレサマ達を出し抜くなんざ、やるじゃねぇか!」

走り去った二人を見たティータやトワが困惑している中ランディは疲れた表情で声を上げ、ランドロスは豪快に笑い

「シュバルツァー達に任せろ!VIPたちの保護が優先だ!」

ミハイル少佐は落ち着いた様子でその場にいる全員に指示をした。

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