機動戦士ガンダム
2107話
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
の前にいるシーマは、信じられないといった様子で自分の手の中にあるペンダントを見ている。
その手が少し震えているように見えるのは、きっと俺の気のせいではないだろう。
「アクセル、今あんたが言ったのは本当の事かい?」
「ああ。そのネックレス……まぁ、他にはピアスでもブレスレットでも指輪でも何でもいいんだが、それを付けていればゲートの効果によってホワイトスターにある時の指輪……マジックアイテムだな。それの効果で不老になる。ただし、あくまでも不老であって不老不死じゃないから、怪我をしたりすれば普通に死ぬ。MSを撃墜されるとかな」
そう言ってはいるものの、シーマは果たして俺の言葉を聞いてるのかどうか。
「で、これはあたしが付けてもいいのかい?」
「ああ。そのつもりだ。その代わり、不老の効果はあくまでも受信機を付けている時だけしか効果がない。逆に言えば、受信機を外せばそのまま歳をとっていく事になる」
「……最後に本当に聞くよ? これはあたしが貰ってもいいんだね?」
確認を求めて尋ねてくるシーマに、頷きを返す。
ルナ・ジオンに協力してくれる中には恐らくダイクン派の中でも結構な年寄りもいたりするだろう。
もしくは、シーマのようにそろそろ年齢が気になってくるような者も。
そういう連中には受信機を渡して長生きをして貰う必要もある。
初代が国を作り、2代目が国を広げ、3代目が国を滅ぼすなんて結構言われたりしているからな。
そう考えれば、初代に当たる連中を不老にするのは決して悪い話じゃないだろう。
ただ、不老という力があるというのを知れば、それこそ皆が皆欲しがるのは当然であり……その辺をどうするか、だな。
無難なのは何らかの手柄なり功績なりのある相手に渡す事がだが……そうなればそうなったで連邦やジオンに知られて、不味い事になりかねない。
それこそ不老の秘密を求める為に、連邦とジオンが一時的にしろ手を組むという事がないとも限らないのだから。
あ、ちなみにミノフスキー粒子の効果が及ばない、フォールド通信のシステムを使ったシャドウミラーの技術班謹製の通信機もついでに渡しておいた。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ