機動戦士ガンダム
2107話
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たが、俺は視線をゲラートに……正確には、先程俺が渡したディスクをしまったポケットに向ける。
そんな俺の行動で、大体意味を理解したのだろう。ゲラートは小さく溜息を吐くと、そのまま小さく頷きだけを返す。
俺が渡したディスクを見れば、その辺は理解出来ると。そう判断したのだろう。
「では、私はこの辺で失礼します。くれぐれも毒蛇には気をつけて下さい。どこから姿を現すのか全く分かりませんし、その牙には猛毒がありますから」
「ああ、気をつけよう。忠告を感謝する」
真剣な表情でゲラートが頷き……そして、俺は部屋を出る。
最初に俺達がいた部屋まで向かうと、そこではニヤニヤとした笑みを浮かべているシーマと、泣きそうな顔をしているニッキの姿があった。
シャルロッテは? と疑問を抱くが、俺と一緒にシーマのおつきとしてやってきた海兵隊の面々と気があったのか、話が弾んでいた。
「あー……シーマ中佐。取りあえずニッキ苛め……いぢめはその辺にしておいて下さい。ニッキ少尉、シャルロッテ少尉、ゲラート少佐が待ってるぞ」
「……ありがとう……」
「え? あ、うん。ありがと、ムウ少尉」
ニッキは心の底から俺に感謝の言葉を送ってきて、シャルロッテは慌てたように立ち上がる。
シャルロッテがニッキを強引に引っ張っていくのを見送り、最終的に部屋の中は俺とシーマと海兵隊の面々だけが残る事になる。
「シーマ、あまり若いのをからかうなよ?」
「あたしも十分若いと思うけどね」
「それは……まぁ、否定しない」
20代後半、もしくは30代前半だと思うが、シーマは間違いなく美人と呼んでもおかしくない容姿をしている。
そんなシーマに年増なんて事を言ったら、それこそザクUS型で至近距離からザクバズーカを撃たれてもおかしくはない。
……あ、そう言えば。
ふと年齢の話題になった事で、まだシーマに言ってなかった事を思い出す。
幸い空間倉庫の中には受信機の在庫がそれなりにあり、この世界では既にゲートを設置している。
つまり、この世界でも受信機を持っていれば不老になる事が出来るのだ。
「シーマ、お前に色々と手間を掛けてしまったから、リリー・マルレーンに戻ったらプレゼントをするよ」
「……プレゼント? アクセルが、あたしにかい? 一体どんな気まぐれだい?」
「言ってろ。まぁ、プレゼントの中身を聞いて、いらないと言うのならそれでもいいけど……多分、欲しがると思う」
そんな俺の言葉に、シーマは首を傾げ……海兵隊の面々からは、何故か呆れの視線を向けられる。
もしかして、シーマを口説こうとしているように思われた、とか?
リリー・マルレーンに戻り、約束という事で俺はシーマの使っている個室にいた。
そして俺
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