第50話 新たな技
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知り息を合わせなくては完成しない技なんですよ。ジンさんたちは偶々相性のいいクラフトを持っていたからきっかけを作ることができましたが、そんな直に使えるような簡単な技じゃないんです」
「うむ、私とリートの炎魔洸殺剣も何度も失敗を繰り返してようやくあの形に持ち込めたくらいだからな」
「そんな……」
「でもこれは他人同士の話、エステルとヨシュアは家族としてずっと一緒に過ごしてきたからお互いの戦闘スタイルや使う戦術、更には動きに出るクセなども把握しているからコンビクラフトを使う条件としては最高の状態にある。後はどんな風に連携をするか試行錯誤すればいい」
リート君とラウラさんの話を聞いて少し男見かけたけど、その後のフィルの話を聞いてあたしはなるほどと思った。ヨシュアとは幼いころから一緒に特訓してきたり戦ってきたからお互いの事など手に取るように分かるくらいだからコンビクラフトを使うタッグとしてはいいのかもしれない。
「エステルさんとヨシュアさんには俺とフィルが付きます」
「わたしたちもエステルたちと同じだからね」
「そっか、2人はあたしたちと境遇が似ていたんだっけ。だったら先生として最適かもしれないわね」
「よろしくお願いするね、リート君、フィル」
あたしたちにはリート君とフィルが付いてくれることになった。
「ジン殿とオリビエ殿は私がご教授させて頂きます。未熟者故、思う所はあるかもしれませんが……」
「コンビクラフトについてはお前さんたちの方が先輩だ、そんなに自分を卑下にしなくてもいい」
「そうだね、君たちの実力は知っているから是非とも先輩としてご教授をお願いするよ」
「分かりました。アネラス殿も協力して頂けますか?」
「勿論だよ!皆で協力して優勝を目指そうね!」
オリビエとジンさんにはラウラさんとアネラスさんが付くことになり、あたしたちは本選決勝戦が始まるギリギリまで特訓に励み続けた。
「はぁ……はぁ……何とか形にすることは出来たわね……」
その後あたしとヨシュアはリート君とフィルのコンビクラフトを見て参考にしたりアドバイスを貰って何回も連携の練習をしてようやくコンビクラフトの形まで持ってくることが出来た。
「完璧に出来るようになったわけではありませんが、数時間でここまで出来るようになったのなら十分な成果ですね」
「後はぶっつけ本番でやるしかないね」
確かにこれ以上は本選に間に合わなくなってしまうので練習出来るのはここまでだろう、できれば完成させたかったが出来なかった以上後はぶっつけ本番でやるしかないわね。
「まあ後はやれるだけやるしかないだろう、勝つか負けるかなどその時にならなければ分からないからな」
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