第50話 新たな技
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の予選でリート君とラウラさんがジンさんと戦った時に見せたあの合体技、あれを学びたくて昨日フィルに伝言を頼んでリート君達に来てもらったというわけよ。
「合体技というと俺とラウラが使った『炎魔洸殺剣』のことですか?あれはコンビクラフトというクロスベル辺りで使われる技です。リベールでは馴染は無いのでしょうか?」
「コンビクラフトというのは聞いた事がないわね……というかクロスベル辺りで使われるって言ったけどリート君はクロスベル出身なの?」
「……まあ、そんな所です」
クロスベルかぁ……今は正遊撃士になる為にリベール王国を周っているけど、いつか外国にも行ってみたいわね。
「コンビクラフトは二人の息を合わせた連携技です、連携が取れていないと使えない難しい技ですが決まれば普通のクラフトを上回る程の威力を出すこともできます」
「お互いの動きや技の性質を理解し合っていなければ成功は出来ないということか。確かに難易度の高い技のようだな」
「でもオリビエさんとジンさんは既にそれに近い技を出していますよ。姉弟子たち遊撃士チームの時に使ったSクラフト同士のかけ合わせたあの技です」
リート君の説明にジンさんがコンビクラフトという技の難易度が高いと言うが、リート君はオリビエとジンさんがコンビクラフトに近い技を使ったと話した。そういえばアネラスさんたちと戦った時にオリビエとジンさんがそんな技を使っていたわね。
「なるほど、確かに咄嗟に放った技だったけど2人で協力しているからアレもコンビクラフトといえる技になっていたんだね」
「はい、もっと動きを繊細にして隙を無くせば完璧なコンビクラフトとして使えるでしょう」
「じゃああいつに勝つにはジンさんとオリビエのコンビクラフトを完成させればいいのね」
「いえ、それだけでロランス少尉に勝てるとは言えません」
オリビエとジンさんが既にコンビクラフトとして使えそうなくらいの技を出しているようだから、それを対ロランス少尉の技にすればいいんじゃないかとあたしは思った。でもそれに対してリート君が待ったをかけた。
「ロランス少尉は一度見た技をみすみす喰らうようなレベルの剣士ではありません。確実に勝つためにはロランス少尉が全く知らない技を使うしかないと思います」
「ん、そのための鍵はエステルとヨシュアが持ってると思う」
「えっ、あたしたちが?」
リート君が言うにはロランス少尉に一度見せた技は通用しにくいとのことらしく仮にコンビクラフトとしてあの技を完成させても通用しにくいみたいね。でもその後にフィルがあたしとヨシュアの二人がロランス少尉に勝つカギを握っていると言ったので驚いた。
「はい、というのも本来コンビクラフトというのは、何回も練習してお互いの事を
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