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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第666話】
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ルトの言葉に二人して真っ赤になる。

 何気無くヒルトはそういうのだから心臓に悪い。

 エネルギー充填率――120、カウントダウン開始。

 観覧車がゆっくりと頂上に上っていく――それと同時に迫る惨劇の時間。


「エクスカリバー、砲撃カウントダウン開始を始めました!」

「間に合え! 間に合え! 間に合えェェェッ!!」


 9・8・7・6・5・4・3・2・1。


 観覧車が頂上に達した瞬間――カウントダウンの数字は0を示し、砲口から圧縮された粒子砲撃が地表目掛けて放たれた。


「エクスカリバー、地表に向けて砲撃しました!」

「クッソォォォ……! チックショォォォ!!」


 放たれた圧縮粒子、観測出来る場所、IS学園では――。


「わわんっ(何か光ってるわわんっ)」

「ホーホー(我もラブリーに光りたいフクロウ)」


 いぬきちとふぅくんがその光を見て、暢気に会話をし――レゾナンス屋上では――。


「え……? 赤い光……一夏さん……」


 赤い髪が夕日に照らされてるのは五反田蘭だった。

 空から降り注ぐ赤い光を見た蘭は言い様のない不安を感じていた。

 レイアート・シェフィールドが一報を受けたのは直ぐの事だった。

 専用の航空機での移動中にその一報は届く。


「会長! 緊急連絡です! イギリスの衛星エクスカリバーが地表に向けて発射されました!」

「何ですって!? 何故発射されたの!? あれの本来の目的は昨今飛来する予定の隕石迎撃用の――」

「な、何者かによってハッキングされたとの報告が!」

「……学園に向かってる場合じゃないわね。 緊急会見を行い、対策を練ります。 イギリスの主要人にも連絡を!」

「わ、わかりました!」

 エクスカリバー発射による混乱――時間はエクスカリバー発射カウントダウン二秒前に戻る。

 現場のテーマパークは賑わいを見せていた。

 観覧車に乗っていたヒルト達三人も頂上に到達――そして、閃光が外の景色を焼いた。


「「!?」」


 降り注いだ閃光は大地を抉り、テーマパークに降り注ぐ。

 閃光の中心に居た人間は訳もわからないままその命を散らせ、閃光はテーマパークを凪ぎ払うように突き進み、周囲を紅蓮に焼いていった。
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