暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2106話
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場合、ゲラートに繋がる線が切れてしまう可能性が高い。
 ラルにシーマと実力者を引き抜く事には成功しているのだが、仮にも国を建国するのだから当然のように有能な人材は多ければ多い程にいい。
 特に戦争中に建国するのだから、当然のように部隊丸ごと来て貰うのが最善の方法なのだ。
 ……まぁ、ラルの親友のゲラートはともかく、その部下の闇夜のフェンリル隊が大人しく全員ルナ・ジオンに協力してくれるとは限らないのだが。

「ゲラート少佐の親友から、ちょっと預かってる物があってな。それを渡したいんだよ」
「……親友? ゲラート少佐の? 何でそんな人とあんたみたいな子供が知り合いなの?」
「俺の知り合いが小さい頃にその人と知り合いだったんだよ」
「……つまり、知り合いの知り合い? 何かそれ、怪しくない?」
「そう言われれば否定はしない。ただ、何か問題あるか? 別に俺がゲラート少佐に危害を加えようとしてる訳じゃないし」
「でも……」
「分かった」

 シャルロッテの言葉を遮るように、ニッキがそう告げる。
 こっちの言葉を信じたのか、それとも俺をゲラートに会わせる程度なら問題ないと判断したのか。
 ともあれ、そんなニッキの反応は俺にとっても助かるものなのは間違いない。

「いいの? もしこの……ムウ少尉だっけ? この子がゲラート少佐に何かしようとしたら……海兵隊よ?」
「でも、俺達に助け船を出してくれたのは間違いないだろ? それも、シャルロッテが危ない時に」

 そう言われればシャルロッテもニッキに何か言い返せる様子もなく……俺は無事、ゲラートに会える事になるのだった。
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