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転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2106話
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ないと思うけど。
 ともあれ、この部屋はどうやら今回の会議にやってきた者のおつき……俺達みたいな連中が集まるように準備された場所らしい。
 一応テーブルの上には飲み物が用意されている辺り、それなりに気を遣われているのだろう。
 もっとも、ペットボトルとかそういうのじゃなくて、ストロー付きの密封容器だが。

「わざわざこのチベ級に集まらなくても、通信じゃ駄目だったのか?」
「こうして集まるって事に意味があるんだろうな。それに、通信だと全員の顔を確認出来る訳じゃないし」

 俺の言葉に、一緒に来た海兵隊の男がそう告げてくる。
 なるほど、そういうものか。
 やっぱり直接顔を見て会議をするというのは、きちんとした意味があるんだな。
 それが終わるのを待っているこっちとしては、かなり退屈なんだが。
 他の面々はそれなりに他の部隊と思われる連中と話している奴も多いのだが、当然のように俺達に話し掛けてくる者は誰もいない。
 ……シーマ艦隊の嫌われ者っぷりがここまでとは思わなかった。

「なぁ、暇だな」
「……それは否定出来ない事実だ」

 誰かが絡んできてくれるようなら、それはそれで暇を潰せるのかと思ったんだが、俺と一緒に来た奴等は海兵隊だけあって、これでもかと言える程にアウトローっぽい雰囲気を出している。
 普通の軍人なら、そういう相手に絡んだりとかはしないだろう。……絡んだだけで、絶対に面白くない目に遭うのが分かってるしな。

「はっ、お前達の隊長、ブリディッシュ作戦で連邦軍のヘボパイロットにやられて、パイロットとしてはもう使い物にならないんだってな。連邦如きに情けねえ」
「ふざけるな! ブリディッシュ作戦で死んだのは、隊長だけじゃないだろ! それに、隊長は立派な人だ! お前なんかにどうこう言われるような事じゃない!」

 と、不意にそんな声が聞こえてくる。
 何人かの軍人が、お互いに向き合って険悪な表情を漂わせていた。
 ……俺達に絡むような事はしなかったが、他に絡まれる奴が出て来た、か。
 見た感じ、まだ士官学校を出てたばかりといった具合の軍人だ。
 いやまぁ、10代半ばに見える俺に比べれば、間違いなく年上なんだけどな。
 そんな軍人に絡んでいるのは、20代半ばといったところか。
 モヒカン? トサカ? 絡まれている方はそんな髪型をしていて、後ろで髪を縛っている。
 ポニーテールという程に長くはないが。
 ちなみに、現状で暇な奴ってのは結構いるらしく、皆がそんなやり取りを眺めていた。

「ちょっと、ニッキ! 隊長の事を馬鹿にされてるのに、退いてるんじゃないわよ!」
「いや、別に退いてなんかいないだろ」
「私が言い負かしてやるから、ちょっと代わりなさい!」
「ちょっ、おい、シャルロッテ!?」
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