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いたくないっ!
最終章 フフフフフ
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 定夫の部屋では、秘密会議が続けられていた。
 「魔法女子ほのか」の原作者であり、作品を愛する一ファンでもある身として、我々になにが出来るか。

 最初は勢いのまま恨みつらみ混じりの言葉を並べ立てているだけの彼らであったが、思いが非現実に暴走するでもなく、むしろ段々と、現実的に可能なことへ会話は絞り込まれていた。原動力が恨みつらみという点においては、なにも変わらなかったが、それはそれとして。

「その中からだと、まずは、デモかなあ」

 八王子が腕を組んでうーむと首をひねる。

「左様でござるなあ」
「おれもそう思うが、でもどこで? というか、どっちで?」

 どっち、とはデモの場として制作会社である星プロダクションか、裏に付いている大企業の佐渡川書店、必然的にどちらかに絞られる、ということだ。
 なお、いま定夫はデモどこでとダジャレをかましたのであるが、誰も反応する者がいなかったので、恥ずかしそうにゴホンと咳払いをしてごまかした。

「星プロでしょ」
「星プロであろうな。可能かどうかという話なのであれば」
「まあ、やっぱりそうなるよな。絶対に成功するという確証があるのなら、()()(がわ)なんだけど」
「佐渡川は、昼夜問わずガードマンが表にも裏にもたくさんいるからね」
「物騒なことへの対応にも慣れているであろうから、あっという間に取り押さえられ、なにもなかったことにされるのがオチでござるよ、ニン」
「というわけで、現実的に星プロ、と」
「あそこ小さなビルで、特にガードマンもいなかったしね。抗議活動を、長く続けられそう」
「仮に上手く事が運ばないとしても、騒ぎを大きくすれば、マスコミが取り上げてくれる可能性もあるでござるよ。大ブームのアニメなので、関連ニュースは喜んで流すのでは」
「ああそっか、粘って演説をしていれば、こちらの意見に耳を貸すほのかファンの通行人も出てくるかもと思ってたけど、報道の人が来るんならそっちの方がいいね。そうなったら、あることないことぶちまけてやるぞお」

 うふふ、と笑う八王子。

 輪に入れず焦れったそうにもじもじしていた沢花敦子であったが、ここでようやく口を開いた。

「もうやめましょうよお。というか、あることないこと、って、ないことはダメでしょ」
「いいんだよ。マスコミが面白おかしく書いて、問題が有名になればそれで。だいたいさあ、敦子殿だって大損害、というか大儲けし損なったんだぞ」

 彼らの作ったオリジナル版アニメのエンディングテーマとして使われた「素敵だね」という曲がある。

 敦子が作った曲だ。
 作詞、作曲、編曲、歌、すべて彼女が担当している。

 テレビ版でも後期からそのエンディングを採用したのだが、新たな編曲や
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