最終章 フフフフフ
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天が
地が
入が
天誅を下す
裂けよ
落ちよ
見よ
見よ
金欲亡者どもの末路を
突然、映像が切り替わる。黒背景からセピア色に。
これまた古臭い映像だ。
セピアの画面の中に、戦車が映っている。
ヨーロッパだろうか。外国の、街の中だ。
BGMに、エ○ヤのヒット曲が流れ始める。
♪タッタタタッタ
フェゼアシャドウ……♪
曲の中、戦車に追われ、逃げ惑う人々。
戦車が突進で建物を破壊するシーンを集めた映像である。
壊す、壊す、建物に突っ込み、砕き、突き抜け、破壊の限りを尽くしている。
○ンヤの曲が終わるまで、それが延々と続けられた。
エン○の曲のフェードアウトに合わせて、画像もすうっと溶け消えて、画面は真っ暗に。
真っ暗に。
3
東高円寺駅。
杉並区にある、東京地下鉄の駅である。
一日の平均乗降者数、三万五千人。
周囲、特に有名なものはない。
だがそれは、一般人にとっては、である。
ここには、星プロダクションがあるのだ。
日本のアニメ好きなら知らない者はいない、アニメ制作会社である。
男たちは、
その星プロダクション自社ビルの前で抗議活動をするため、遥々とこの東高円寺駅までやって来ていた。
三人の、男たちが。
山田定夫
通称、レンドル。
「うおーーーっ」
両手に持った方天戟を頭上で振り回し、とんと石突を地に置き、身体は正面、顔はビシッと横向き決めポーズ。
梨峠健太郎
通称、トゲリン。
「はいーーーーーっ」
ババッ、ババッ、と拳を突き出し、ぶぶんと回し蹴り。燃えよデ○ゴン。
軽く腰を落とし、左右の腕を構えた。
土呂由紀彦
通称、八王子。
「イヤーーーーッ」
如意棒をプロペラのように回したかと思うと、くるんとバク転、孫悟空。
イメージシーンで三人を紹介してみただけで、本当にこんなことをしているわけではないが。
なお、ここに沢花敦子の姿はなかった。最近、彼らといつも一緒だった彼女であるが、今日はどこにもその姿はない。
怒らせてしまったからだ。
と、定夫は思っている。
そんなんじゃプロの声優にはなれない、など散々にいってしまったからだ。
罪悪感はあるが、それはそれ、ここまできたら突き進むしかなかった。
まあ、声優云々ボロカスいって彼女を怒らせたり
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