第2話 美女を拾うガクト
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ろう?」
「いや、だって、俺が保護して来たんだから、やっぱり気になるじゃねぇか?――――って!!?」
「んん?っと、あらま、気がついたのね?」
「えっ、あ、は、はい」
何やら勢いが強そうな女性のインパクトに押されてしまう。
もしかしたら自分はそう言った性質の人間に弱かったのかもかと思い出そうとするが、
「クッ!」
「ちょっ、大丈夫かい?」
「は、はい」
頭を押さえて呼吸を整える自分に、ふくよかな気の強そうな女性が本当に心配な顔で覗き込んで来る。その事に意外感を覚えつつも、感謝を忘れない。
「あ、ありがとう御座います」
「良いって事さ。それより本当に大丈夫かい?アンタを此処まで運んできたのはうちの馬鹿息子でそこに居る岳人でね、女の扱いなんて慣れてないもんだから乱暴に扱ってたらどうしようかと思ったんだよ」
「そうだったんですか。ありがとうございます岳人さん」
「っ!!?」
まるで男は絶対に逆らえなくなりそうな美貌を持った笑顔からの感謝に、女の扱いには慣れて無くとも接するだけなら慣れはしている岳人でも、思わず緊張して上手く返事を返せずにいた。
「?」
「あー、気にしなくていいわよ。それより始めに」
「聞きたい事があるんですが?」
「む、アンタの方から先に聞きたいって?まあ、別に構わないけど」
だからこそ彼女からの質問は予想外だった。
「私が一体どこの誰か、御存じありませんか?」
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