第2話 美女を拾うガクト
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士郎の反応に心当たりがないのか、首を傾げる冬馬達にレオ。
それとは反対に、心当たりがあるシーマにエジソン。そして2人のサーヴァント程では無いが、リザも。
「以前にも言ったがあのことはお前のせいでは無い。それでも自責の念に駆られ過ぎるのは思い上がりだと、これも以前言ったな?」
「――――理解はしてるつもりです」
言葉とは裏腹に納得してはいない顔。
それをヤレヤレと溜息をつく。これ以上自分が言葉を重ねても無駄なようだと諦める様に。
だから話題を脱線させた本人でありながら無理矢理戻す。
「どうせ冬馬達の事情の方も有線させるか決めかねていた、と言った所だろう」
「・・・・・・」
またも図星を突かれて押し黙る士郎。
そんな士郎を見て、またも溜息をついてから冬馬達に向き直る。
「と言う事だから、お前達もそれでよいか?」
「はい。私達は別に構いませんが」
「昔に士郎さんの家に一時的に避難してた生活に戻るだけっすから」
「ならばよい」
冬馬達の処遇が決まったが、微妙に重い空気は晴れないまま。
そこへ教師としての仕事を終えて帰ってきた大河が現れた。
「いやーまいったまいった!先生方と話が盛り上がっちゃって、ずいぶん遅くなっちゃったわ――――って、何なのこの空気?」
「あっ、いえ!」
「何でもありませんよ」
「そっ?じゃあ、私もいただこっかな?」
取りあえず大河が帰ってきた事で空気が弛緩した。
矢張り大河は衛宮邸に無くてはならない存在なのかもしれなかった。
−Interlude−
「何だ・・・と!?」
同時刻、こちらは九鬼財閥極東本部の一室。
今この場には九鬼家従者部隊の永久欠番から序列第三位までの4人、それに既に次の仕事で此処を発った九鬼帝の代わりに、姉弟の中で唯一に魔術の事を知らされた英雄がいる。
その英雄が掴み掛らんとばかりに立ち上がったのは、自分の専属護衛のあずみからの説明を聞いてのモノだ。
「気絶していた我が社の従者たちが気絶していた原因。峰うちの痕が義経達が襲撃された時のクラウディオの傷跡に酷似していただと!?」
「はい。ですからあの虚無僧笠の手配人が戻ってきている可能性があるかと」
あずみの説明に一瞬静まり返る場。
しかしその空気を殺戮執事が凶悪な笑みで吹き飛ばす。
「一月どころか、まだ一週間も経っていないのに戻って来るとはな・・・!」
「そうだね。あたしらも舐められたものさ・・・・・・!」
旧友に傷を負わせた怒りからか、マープルまでも嗤っていた。
その傷を負わされた本人の方が何故か一番冷静なくらいだ。
「ですが如何しましょう?彼の者を指名手配したくと
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