猫娘と期末試験編
NO.063 お買い物に来ていく服は……?
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案外、服選びをしているのかな……?」
「そうなのでしょうね。緑谷さんは普段着の姿はあまり見ませんから」
耳郎と八百万がそう話している。
「そういえば、前に爆豪ん家で勉強をした時もあんまり派手っていう格好でもなかったもんなー」
「そうなのか、切島……?」
上鳴と切島でそう続いていた。
「まさか……ナンパに絡まれたか?」
常闇がいきなりそんなことを呟きだす。
それで一同は少し不安になっている中で、
「みんなー! ごめん、少し遅れちゃった!!」
そこに出久の声が聞こえてきたために、全員は一応は安心しながらも声の聞こえて来た方へと振り向く。
そして急遽ほとんどの男子勢は顔を赤くする。
女子勢も出久の格好に少しだけ見惚れる。
当然猫耳も可愛いのだけど、服のセンスがよかったために、出久がとてもいつにも増して可愛く見えるのである。
スカートのせいで歩きづらそうにパタパタと歩幅の少ない走り方をしているのもキュートポイントだろう。
「デデデ、デクちゃん!? どうしたの、その恰好!?」
「あ、えっとー……うん、服選びで悩んでいたらお母さんにこれを着ていきなさいって言われて着て来たんだけど……やっぱり、似合わないよね……?」
それでシュンッ……となる出久。
だが、すぐに女性陣がそれを否定した。
「なに言ってんのさ緑谷! とっても可愛いよ!」と芦戸。
「そうですわ!」と八百万。
「うんうん! とっても可愛いよ、緑谷ー!」と葉隠。
「確かにね。緑谷のお母さん、いいセンスしているじゃん」と耳郎。
と、好評だった。
男性陣もそれぞれ何かを感じていたために、
「可憐だ……」
と、飯田が呟き、
「やっぱ女子って化けるもんだよなー」
と、グヘヘと親父臭い事を言い出す峰田。
「イケてるぜ……」
「ああ。確かに……普段はヒーロースーツも相まって勇ましさのほうが際立ってるもんな」
「清楚系か……いいものだな」
と、ウケはとてもよかった。
最後にお茶子がぶつぶつとなにかを喋っている。
「飯田くんには見られちゃったけど……爆豪君や轟君がいなくてよかった……きっと大変なことになっていたと思うし……ブツブツ」
「う、麗日さん……?」
「はッ!? えっと、デクちゃん、とっても似合ってるよ!」
「ありがとう!!」
満面の笑みではにかみながらそう言ってくる出久にまた胸を打たれる一同であった。
さぁ、そして楽しい買い物の始まりだ。
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