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ストライクウィッチーズ 〜砂漠の国から来た傭兵〜
ストライクウィッチーズ 砂漠の国から来た傭兵
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[1] 最後
<?Side>
私の名は、サキ・ヴァシュタール。
中東にある小国の『アスラン王国』の国王の甥であり、アスラン王国空軍の外人部隊……通称『エリア88』の司令官だ。
いや……「だった」というべきだろうか……。

かつて、私は故郷のアスランで起きた内戦を戦った。
私の父……アブダエル・ヴァシュタールが始めた内戦を。

父の率いる反省軍の雇った傭兵部隊……ウルフパックとの死闘。
原子力で動く巨大な鉄の怪物……地上空母との激戦。

そして……戦争の悲惨さを何とも思わない「死の商人」達が集まり、自らの利潤を追求する為、世界中の戦争を継続的にコントロールする悪魔の様な計画『プロジェクト4』との死闘……。

私はこれらの激戦の数々を『エリア88』の面々と共に戦った……。

ベトナム帰りの元アメリカ海軍戦闘機パイロットで、エリア88のナンバー2の”ミッキー・サイモン”。
タフで豪快、ケンカっ早いが、戦友の死に涙する人情家で、非常な戦時下においても人としての道を示すヒューマニストの”グレッグ・ゲイツ”。
南アフリカの小国ルンガの第3王子にして、エリア88の皆が可愛がっていた弟分の”キム・アバ”。
エリア88の紅一点にして、冥府に誘う伝説の怪物「セイレーン」の名に相応しい女傑……セラこと、”セイレーン・バルナック”。
私の右腕にして、エリア88の作戦参謀であり、涙もろい一面もあった元イギリス海軍少佐の”ラウンデル”。
そして、エリア88のナンバー1にして、私の最も信頼する兵士の一人だった男……”風間真”こと、”シン”。

他にも多数のグエンやウォーレン、ケンと言ったエリア88の戦友達と共に、私はアスランの内戦を戦った。

そして、数々の激戦の末に内戦が終わりを迎え様とした時……。

私は最終決戦のアスラン首都奪還の最中、乗っていた戦闘機のクフィールが被弾し、炎上。
脱出し、パラシュートで降下したのは、かつての住処だったアスラン王家の王宮。そこで私は父と再会した。
だが、父はシンの友人だった男……神崎悟の率いるプロジェクト4の手によって、麻薬中毒の廃人となっていた。

その姿を見て、私は故郷を血に染める事になった父を殺そうとした。
だが、私を追って燃料切れの機体を放棄し、脱出したシンと、それをハリアーで追って着陸したキムの二人に止められた。
その後、父を連れ、シンと共に脱出しようとした時、父は衛兵に撃たれ、致命傷を負いながらも、正気を取り戻した。

正気を取り戻した父の口から語られたのは、父が”内戦を始めた理由”だった。

血液ガンに冒された母……ソリアを治療する為、母を冷凍保存体として霊廟に移したうえで医学の進歩を待ち、その過程で確立された技術をアスランに導入して母を救う為……というものだった。
父はその為
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