ストライクウィッチーズ 砂漠の国から来た傭兵
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中佐の今後はどうする予定だ?」
「……できれば、彼を501に向かい入れたいと思っているわ」
「珍しくお前らしくないことを考えるもんだな……理由は?」
「私も……、上手く説明はできないんだけど……サキ中佐がこの世界に来て、私たちにあったのは何かしらの運命にしか思えないもの」
ハッキリ言って根拠の無い話なのは、自分でも分かっているつもりだった。だけど、間違いではないとハッキリ思えるのも事実だった。
だったら、ココはイチかバチかギャンブルに出てみよう……そんな考えが脳内を駆け巡る中、私の言葉を聞いた美緒は「ふっ……」と不敵な笑みを浮かべると、こう言い放つ。
「……そうだな。ハッキリ言って、馬鹿な話だが……面白い。面白いってことは、大事だからな、ミーナ」
「……えぇ」
そう言って私と美緒は共に揃って不敵な笑みを浮かべながら、会議室で待つ皆の元へと向かった。
…
……
………
そして、やって来た会議室で私と美緒はサキ中佐の話してくれた事を待っていた皆に全て伝えた。
「……という事らしい」
美緒の説明を聞いた皆の反応は揃って『信じられない』という様な物だ。
当然の反応と言えば、当然ね。まぁ……ハルトマンは”難しい話”と悟った瞬間に居眠りの体制だけど……。
そんなハルトマンの頭に鉄拳を叩き込みながら、トゥルーデが私達に問い掛ける。
「ミーナ……さっき言ったことは、本当なのか?到底、信じることができない内容だぞ……」
「えぇ……だけど、この助教から見て、信じるしか他に手立ては無いわ……」
「それにサキ中佐の目を見てみたが、あれは嘘をつくような目じゃなかった。正真正銘、真実を述べているときの目だ」
「……こんな馬鹿な事が起きるなんて」
とても信じられない様子のトゥルーデだけど、美緒の言葉を聞き、渋々納得した様子で椅子に腰かける。
そんなトゥールデーの側で、彼女に鉄拳を喰らわさせれたハルトマンが頭に出来た大きなタンコブをなでながら、トゥールデーと入れ替わりに問いかけてくる。
「それでミーナ、そのサキって人は悪い人じゃないの?」
「えぇ……話してみて、教養もしっかりあるし、とても悪い人には思えなかったわ」
「ふーん……じゃあ、良いんじゃないの〜?」
といった感じで、聞いた割にはあっさりとした反応を返すハルトマン。それ横目に見ながら、トゥルーデは怪訝な表情だ。
そんなトゥルーデのことなど気にも留めない様子で、今度はエイラさんが問いかけてくる。
「それで隊長。その……サキ中佐は、今後どうなるんダ?」
「あぁ、それに関して今から説明するわね」
私はこのエイラさんの問いに対して、そう短く返すと一回息を吸って、さっき美緒と話し合って出した結果を伝える。
「サキ中佐の今後ですが……
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