ストライクウィッチーズ 砂漠の国から来た傭兵
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「え、えぇ……」
「……」
そう私の謝罪に対して、返す言葉が見つからない二人。そんな二人に対して、私は無理やり話を変えるように問いかける。
「所で、ミーナ中佐、私は今後どうなるのか?」
「えっ?あっ……あぁ、そうね……」
この私の問い掛けに対し、ミーナ中佐は一瞬、豆鉄砲を食らった様な表情になったが直ぐに側に置いてあったファイルを手に取りながら、こう言い放つ。
「サキ中佐、とりあえず貴方の件を上層部と部下達に報告します。その後に、上層部との話し合いをもって今後を伝えますので、ここで待っていて下ださい」
「……分かった」
「他に何か聞きたいことはあるか?」
ミーナに続くように、問いかけてくる美緒に対して、私は少し気が引ける気もしたが、気になっていたことを問う。
「その……なんだ、その恰好は……この世界における一般的な文化形態なのか?」
「え?えぇ、これが一般的な服装ですよ」
「……そうか」
異世界とは言えど、なかなかイカレタ文化形態だな……。
「ほかに質問は?」
「いや、結構だ……」
「そうですか。では、一旦、失礼しますね」
胸の内で、そう思いながら、ミーナ中佐の言葉に短く返す。それを聞き、ミーナ中佐と坂本少佐は部屋を退室した……。
…
……
………
<?Side>
サキの取り調べを終えた私は美緒と共に部屋を退室しながら、こう言葉を交わす。
「信じられないわね……。あのサキ中佐って人、異世界から来たなんて……」
「あぁ、だが……彼の眼は正直な目をしていた。それに一番、困惑しているのは中佐本人だろうな……」
美緒はそういって「はぁ……」と珍しく溜息を吐いた。
まぁ……こんな場面に出くわしたら誰だって溜息ぐらい吐きたくなるわよね……。
そう胸の内で思いながら、私はこう言葉をつづける。
「えぇ……祖国での内戦の末に、この世界に来たんだもの……。困惑しない方が無理な話よ……」
「同じ人類同士での殺し合い……。それも昨日まで仲の良い隣人だった人同士でだ……。この世界でも、ネウロイがいなければきっと起きていたかもしれんな……」
「……想像したくもないわね」
「あぁ……。サキ中佐はそんな想像もしたくないことをやって来たんだろう……。しかも、それを始めたのが実の父親だからな……やり切れないにも程があるぞ……。」
そう美緒は言い放って、サキ中佐に同情にも近いような表情を浮かべる。
確かに、人類同士の殺し合いなんて、想像もしたくないようなことをやってきたんだから……。
おまけに始めたのが、血のつながっている父親だなんて……そりゃ、同情の念だって湧くわよね。
美緒の表情を見ながら、そう思っていると、美緒は再び私に顔を向けて、問いかけてくる。
「……それでミーナ、サキ
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