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ストライクウィッチーズ 〜砂漠の国から来た傭兵〜
ストライクウィッチーズ 砂漠の国から来た傭兵
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父の始めた内戦に、私は外人部隊のエリア88を率いて戦ったことを……。
エリア88の戦ってきた数々の激戦、そしてかけがえのない部下にして、戦友たちのことを……。
そして、全てが終わりを迎えるあたり、父の亡骸と共に自決したことを……。

「……という事だ」
そう言って私は全てを話し終えると、喉の渇きを潤すように水を喉へ流し込んだ。
そんな私の話を聞いて、二人は信じられないような表情を浮かべていた。
当然だろう、彼女達には人類同士の殺し合い……さらに言えば、同じ国の人間同士で殺しあうなんてシチュエーションには縁がないのだから……。
そう思いながら、私がコップを机の上に置くと同時にミーナ中佐が口を開いた。
「その……辛かったですね。同じ国の人間同士での争いと言うのは……」
「……あぁ、辛かった。だが、もう終わったんだ。きっと今頃、アスランは元の美しさを取り戻そうと頑張っているだろうな」
「きっとそうですよ……」
「あぁ、ミーナの言うとおりだ。そう信じた方が幸せだ」
まるで労をねぎらうかの様に言うミーナ中佐と美緒少佐の言葉を聞き、何処か胸の中でつっかえていた物が取れたかのような感覚を覚えた。
そんな感覚を胸に覚えながら、私は彼女たちに問い掛ける。
「今度は、君達がこの世界について教えてくれ」
「分かった。まずはだな……」
私の問い掛けにこたえるように、坂本少佐はゆっくりと口を開き、この世界に関しての説明を始める。
その説明をまとめると、下の様になる。

この世界では、古代から人類と怪異との戦いが行われてきた事……。
その戦いにおいて、戦いの主力となったは魔法を使える十代の魔女たちであったという事……。
1939年にヨーロッパに突如として、出現したネウロイと呼ばれる存在の事……。
それに対して、人類が一致団結して戦っている事……。

……といった感じで、私の居た世界とは正反対のことが起きているのが、この世界らしい。
「……といった感じだな」
「なるほどな……。しかし、対抗策とはいえ、10代の少女たちを戦場に駆り出すとはな……。これはこれで、残酷だな……」
美緒少佐の言葉を聞き、思ったことを口にした私の言葉を聞き、ミーナ中佐が複雑な表情でこう言い放つ。
「まぁ……人類同士で殺しあうよりかは、マシなのかもしれないでしょうけど……」
「戦いにマシも、悪いもないさ……。相手は人間であろうと、バケモノであろうと、生きるか、死ぬか……、殺すか、殺されるか……、それだけだ……」
「「………」」
この私の言葉を聞き、思わず二人揃って再び黙り込んでしまう。流石に彼女達には、重すぎる言葉だったな……。
二人の様子を見て、私はすぐに謝罪を述べる。
「すまない……少々、愚痴っぽくなったようだ。今、言った事は忘れてくれ」

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