ストライクウィッチーズ 砂漠の国から来た傭兵
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それから、少しして彼女達の基地に着陸した、私は武装解除の上でクフィールから降り、基地の一角にある個室へと案内された。
どうやら、ここで私は尋問を受けるらしい。さて……彼女達にはどこから、話すべきだろうか?
火のついたタバコを片手に、そんな考えを胸に抱きつつ、待っていると部屋のドアが開き、ドイツ軍の将校服に身を包んだ赤髪の少女と日本海軍の士官服に身を包んだ黒髪のポニーテールの少女が入ってくる。なぉ、二人とも、何度も言ったように下着丸出しだ。
「お待たせしました。先程も述べたように、私がこの第501統合戦闘航空団ストライクウィッチーズ隊の隊長のミーナ・ディ―トリンデ・ヴィルケ中佐です」
「そして、私が副隊長を務める坂本美緒少佐だ。早速だが、取り調べを開始させてもらう。まずは名前と国籍、所属、階級をお願いする」
「サキ・ヴァシュタール。アスラン王国空軍外人部隊”エリア88”の指揮官で、階級は中佐」
そう話した瞬間、目の前の二人の少女は二人揃って顔を見合わせる。どうやら、ココが異世界である事は間違えないみたいだ……。
タバコを灰皿に押し付け、火を消しつつ、二人の反応を見て、仮説が確信に近づいていくの感じていると、美緒少佐が、ぎこちない口調でこう言い放つ。
「サキ中佐……。この世界にアスラン王国という国は無い」
「……そうだろうな。どうやら、私は、この世界にやってきた異世界の住人になるらしい」
私が信じられない口調で、そう言い放つと、ミーナ中佐も信じられないような口調でこう言い放つ。
「そうね……。信じられない話だけど、貴方の乗ってきたジェット戦闘機や、持っていた所有品を見る限り、そうとしか言いようが無いわね……」
そうミーナ中佐が言ったのを最後に、私たちは三人そろって黙り込んでしまう。当然と言えば、当然だろう。
目の前にいる男が異世界の住人だということは、彼女たちにとっても信じがたい事実であり、私も目の前にいる少女達がこの世界の住人であるという信じがたい事実を知ったのだから……。
この信じられない事実を前に3人揃って呆然としている中、この空気を破るかのように美緒少佐が問いかけてくる。
「サキ中佐、まず貴方の居た世界について教えてほしい。この世界ついても、話そう」
「……そうだな」
そう短くつぶやくと、私は知っている事を全て話した。
私が1986年の世界から来たことに始まり、故郷のアスランを含む、国家の種類や社会情勢……。
彼女たちが今いる1944年が、私の居た世界では多くの人々が血で血で血を洗い、5000万から8000万人が亡くったとされる戦争……第二次世界大戦を行っていたこと……。
故郷のアスランでは、内戦が勃発し、同じアスランの人々が殺しあった事を……。
その内戦を始めたのが、私の父である事を……
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