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ストライクウィッチーズ 〜砂漠の国から来た傭兵〜
ストライクウィッチーズ 砂漠の国から来た傭兵
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『国籍不明の戦闘機へ、国籍と所属、名前を答えなさい』
無線機から、少女たちの指揮官と思われる少女の声が聞こえてくる。
咄嗟に私は無線機のチャンネルを操作し、その指揮官と思われる少女と通信を繋ぐ。
『繰り返します、こちらは第501統合航空団。国籍不明の戦闘機へ、聞こえますか?直ちに国籍と所属、名前を答えなさい』
「了解、聞こえている」
少女との通信を繋ぎ、そう答えると私はすぐさま国籍と所属を伝える。
「こちらはアスラン王国空軍外人部隊、エリア88。指揮官のサキ・ヴァシュタールだ」
『アスラン王国空軍?』
無線機越しに少女に伝えるが、少女は疑問の混じった声で答える。どうやら分からない様子だ。
そんな少女の反応を聞き、私の中で先程から湧いていた疑問に対する”1つの仮設”が浮かぶ。

もしかしたら、ココは異世界なのでは……?

そう思いながら、改めて少女達の姿を確認すると、その恰好はさっきも述べたように下着丸出しと言う、あられもないの姿であると同時に身に着けている服装は私服の様な格好の者も居るが、基本的には第二次世界大戦中の旧ナチスドイツ軍や、日本海軍の軍服に良く似た物だ。
少なくとも私のいたアスランはこの様な文化形態では無かった。少女たちの服装を見て、そう思いながら私は問いかける。
「すまない、今の世界標準時を教えてくれないか?年度だけで良い」
この私の問い掛けに少女たちの指揮官は「何を言ってるんだ?」と言いたげな口調で、答えた。
『1944年よ』
「1944年か……」
少女たちの指揮官から帰ってきた1944年という年号で、私は先程の仮説が正しいことを悟る。

どうやら、私は1944年にタイムスリップしたらしい……。異世界の1944年に……。
まぁ、ある意味では、フーバーの言った”冥府”の一種と言っても外れでは無いな……。

疑惑が確信に変わり、いろいろと思うものが胸の内を駆け巡るが、とりあえず私は彼女の指揮官にこう話しかける。
「……話したいことは色々あるが、まずはこの機が着陸できる場所を教えてくれないか?」
『分かったわ。この先に私たちの基地があるわ、そこに誘導するわ』
「了解。それと聞くのが遅れたが、君の名前は?」
『あぁ、申し遅れたわね。私はカールスラント空軍JG3航空団司令、第501統合戦闘航空団ストライクウィッチーズ隊の隊長のミーナ・ディ―トリンデ・ヴィルケ中佐よ』
「了解、ミーナ中佐。誘導をお願いする」
そう私の要請に対し、少女たちの指揮官……もとい、ミーナ中佐は『了解』と一言返すと、自信を含め、部下の隊員数人を私のクフィールの前を飛行し、誘導を始める。
私はその誘導に従い、その彼女達の基地へとクフィールを飛ばしていくのだった……。





……

………
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