ストライクウィッチーズ 砂漠の国から来た傭兵
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関砲で撃ち抜かれた箇所を再生し、まるで傷がなかったかのようにしていたからだ。
「……なんて奴だっ!!」
その光景を見つめていた瞬間、再び物体が多数のビームを放ってくる。
「クソっ!!」
そう悪態をつきながら、再び先ほどと同じ様にロールや急加速、急減速を繰り出して回避していくが、一つのビームが直撃ルートに入ってしまった。
「……ここまでか」
視界に飛び込んで来る真っ赤なビームを前に、諦めにも近い感情が湧いた瞬間だった。
三度、私の視界に信じがたいものが飛び込んでくる。
「少女が……、空を飛んでいる……!?」
私の視界に飛び込んできたのは、足に機械を付けた少女が空を飛び、物体の放ったビームを光の壁で弾くというアニメか、漫画のような光景だった。
この光景にあっけにとられていると、その少女は私の方を振り返り、オープンチャンネルでこう言い放つ。
『そこの戦闘機、気をつけなさい!!』
「………」
呆然としながら、その少女を私は見つめた。
少女は金髪で眼鏡の10代ぐらいの年齢で、頭とヒップの辺りに動物の耳と尻尾を生やし、手には銃を持っていた。
そして更に先に述べたように、足に機械を付け、下着丸出しという……何というべきか、その刺激的な姿で空を飛んでいた。
その姿を見て、再び呆然としていると、その少女は物体の方に視線を向けるなり、一直線で向かっていく。
同時に、彼女と同じ様な姿をした他の少女達も同様に一斉に物体に向かって飛んでいくなり、一斉に手持ちの銃で銃撃を加えていく。
そんな彼女達に銃撃された、物体はみるみると削れていく。
これは一体どういうことだ?
そんな感情を胸に抱かざるを得ない中、私は再び操縦桿を操作し、クフィールを物体の方に向ける。
そこには先程の物体から、分離したと思われる小さな物体がバラバラに散って少女たちに襲い掛かる光景が広がっていた。
小さく分裂した物体に対し、少女たちは手持ちの銃器で次々と撃ち落としていくが、その内の一機が銃撃の雨を?い潜り、先程の少女に襲い掛かろうとしていた。
「状況がよくわからないが、少女が殺される所を黙って見ている訳には行かないな!!」
私は一人そう呟きながら、素早く操縦桿の武装切り替えスイッチを押し、武装を機関砲からサイドワインダーに切り替える。
同時に先程と同じ様に、その少女を目がけて飛んでいく物体をヘッドアップディスプレイに物体を捉えるなり、トリガーを引く。
瞬間、クフィールのパイロンに搭載されていたサイドワインダーが轟音と共に発射され、物体を目がけて一直線に飛んでいく。
そして、物体に命中するなり、轟音と共に炸裂。物体を粉々に粉砕する。
その光景を見て、少女達が唖然とした表情でその威力に驚いている中、私が思わず「ふぅ……」と息を吐いた時だった。
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