ストライクウィッチーズ 砂漠の国から来た傭兵
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る。既にもう陽は暮れており、太陽は海へと沈もうとしていた。
「……綺麗な夕日だ」
海へと沈んでいく夕日を見て、私は呟く同時にアスランでの日々を思い返していた……。
アスランの夕日は、血に染まり、赤色にくすみ、厳しい物だ。それでも美しかった……。
だが、ココの世界の夕日は、それ以上に綺麗で……、そして優しい赤色だ……。
ネウロイとの戦いがあることを全く感じさせない美しさと優しさだ……。彼女たちは、この空を守るために飛ぶ……。
そして、私もこの世界で彼女達と共にこの空を守るために飛ぶ……。それが、神が私に下した新たなる使命なのだろう……。
ふと夕日を見ながら、そう思っているとドアがノックされ、宮藤が入ってくる。
「サキさん、晩御飯の時間です。早く行きましょう、冷めちゃいますよ」
「そうか……」
そう短く、私は宮藤に返しながら、部屋を後にし、食堂へと向かう。
共に空を飛び、戦う新たなる仲間たちの元へと……。
…
……
………
終わりがあれば、始まりがある……。
砂漠の国……血濡れの故郷での戦いを終えた傭兵は、捨てたはずの命を拾った……。
それは神のいたずらか……、悪魔の誘いか……。
そして、傭兵は砂漠で乾ききった心を潤すかの様に……、自分の存在を示すかの様に……、彼は魔女達と共に飛ぶ事を決めた……。
この日、ブリタニアの空で、砂漠の国から来た傭兵の新たなる闘いの日々が幕を開けた……。
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