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ストライクウィッチーズ 流星の白虎と暴れ馬のウサギ
絶望の底で……。
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で玩具の様に弄り、見た事も聞いた事も無い薬品の数々を点滴する写真が掲載されていた。
間違いなくこう言った物に弱い人が見れば、堪らずその場で嘔吐して、崩れ落ちるであろう写真の数々……。
そんなグロテスクかつ、この世で起きた出来事とは思えない写真に対し、顔を顰めながらも、美緒は絞り出す様に口を開く。
「だが……、今のウィーラーが”飼い殺し”にされる事が無くなったのは救いだな……」
この美緒の言葉に、ミーナは「えぇ」と短く返すと、こう続ける。
「そうじゃなければ、骨が折れる思いをした意味が無いわよ。私も貴方も……。そして”先生”も……」
「あぁ、先生には感謝だな……」
そうミーナの言葉に対し、何処と無く感慨深げに返事を返す美緒。
そんな美緒の様子を見ながら、ミーナは思い返す……。ウィーラーを、この501に引き抜く事を決意した日の事を……。
…
……
………
時は少し遡り、場所は303高地の激戦で重傷を負ったウィーラーが運び込まれた病院。
ミーナがウィーラーに部下達の死を告げた所から、物語は動き出す……。
「うわあああああああああああああっ!!」
自身の口から、部下たちの死を告げた瞬間、発狂したように叫ぶウィーラー。
そんな彼の様子を見て、ミーナが「しまった!」と心の中で思ったのも、時すでに遅し、ウィーラーは狂った様に自身につけられた点滴の針や計器のセンサーを引きはがし、白い液体をまき散らしながら、周りに置かれた計器や薬品の瓶やらを次々にひっくり返したり、叩き壊していく。
「しょ、少尉!!落ち着いて、落ち着くのよ!!」
「あああああああああああああっ!!」
「きゃっ!!」
何とか暴れているウィーラーを制止させ、落ち着かせようとするミーナだが、護身術程度の格闘術しか持たないウィッチのミーナでは、素手で人の首をへし折る様な格闘術の持ち主であるコマンド部隊の隊員であるウィーラーを相手に出来る訳も無く軽々と突き飛ばされてしまう。
ウィーラーに突き飛ばされたミーナは近くの壁に激しくぶつかり、小さな声で「うっ!!」と悲鳴を上げる中、ウィーラーは相変わらず狂った様に部屋の中で暴れている。
「おい、何を騒いで……うおっ!!」
そんな騒々しい部屋の様子をおかしいと思ったリベリオン軍の
MP
(
軍警察
)
の兵士が飛び込んでくる。
飛び込んできたMPは部屋で暴れ狂うウィーラーを見て、警棒を取り出す。
「う……うう……」
「おい、お前何をやっている!?おとなしくするんだ!!」
警棒を取り出すなり、こう叫んでウィーラーを警棒で制圧しようと殴りかかるMPだが……。
「うわあああっ!!」
「ぬおっ!?」
ウィーラーはその殴りかかってきたMPの警棒を素早く右腕で払いのけるなり、傍にあった台の上に置
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