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ストライクウィッチーズ 流星の白虎と暴れ馬のウサギ
変貌……、人ならず者へ……。
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時は遡る事こと、約一年……1943年のロマーニャ前線から、今回の物語は始まる。

1943年の7月。突然、発生したネウロイの中規模な侵攻によって、ロマーニャは陥落の危機に陥る。
これに対してガリア、カールスラント陥落と言った先の欧州諸国での悲劇の二の舞を防ぐ為、連合軍は急遽、各地の前線より引き抜いた戦力をもって防衛戦を展開、これに対抗した。
しかし、そんな懸命な努力も所詮、付け焼き刃に過ぎず、各地でのウィッチ、ウィザード、兵士達の懸命な奮闘も空しく、各前線で甚大な被害を被り、敗走する状況が続いていた。
この状況の中、その一角にあるブリタニア陸軍の第24砲兵隊陣地……通称『303高地』に俺と俺が率いる第1特殊任務部隊・第3中隊・第32小隊は居た。

この高地に対する防衛命令を受けて出動してから、既に3日は経っただろうか……。
もう既にネウロイの襲撃回数は20を優に超え、俺達が撃破したネウロイの数は推定だが、60体は下らないだろう。
我ながら、生きて帰れば確実に一週間の休暇が貰える程の仕事っぷりだ……。だが、もう休暇は貰えないだろう……。
既にこの303高地は、完全にネウロイの包囲下にあり、全滅するのは時間の問題だろう……。
まぁ、元々そんな状況で、俺達はその救援部隊の第二次派遣隊として3日前の夜。ネウロイの対空砲火の中をパラシュートで潜り抜ける様にして、やって来たんだ。
最初から、「生きて帰る事は出来無いだろう……」と俺も部下の皆も、そう覚悟を決めて、やって来た。ここで死んだって悔いは無いさ……。少なくとも俺達はそう思いながら、この3日間を戦ってきた……。
無論、作戦司令部だって、最後に通信した際に救援部隊としてウイッチ隊と空挺ウィザード隊を送ってくれる事を約束しているが……。その応援はパッタリ来ない。
まぁ、来たとしても、先に俺達が全滅するだろうな……。


胸の内でそう思いながら、俺は303高地の一画に設けられた地下病院壕へとやって来る。
壕のドアを開けると同時に鼻に突き刺さる様な血と泥の匂いを中心にした、凄まじい匂いが漂っていた。
その匂いと共に豪の中は、この高地で行われた先の防衛戦で負傷した兵士達、救援の第一陣として駆け付け、撃墜されたウィッチ達で埋め尽くされていた。
「うぅっ……、み……、水を……、水をくれ……」
「ママぁ……、パパぁ……、皆ぁ……」
「痛ぇ……、痛ぇよぉ……」
全身に火傷を負い、ミイラの様に包帯で巻かれた状態で水を求める砲兵の側では、撃墜された際に右足を失うと同時に、その種の神経をやられたのか、糞尿を失禁しながら、ウィッチが家族、戦友の名を繰り返し呟く反対側で、俺達と共に3日前に、この高地の救援部隊として降下し、負傷して左腕を失い、両眼を失明した別の小隊のウィザードが居た。
そんな彼、
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