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ストライクウィッチーズ 流星の白虎と暴れ馬のウサギ
変貌……、人ならず者へ……。
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1903A4をスコープを調整していた”スイート軍曹”が、首から下げたロザリオを手に取り、こう祈る様に言い放つ。
「わが主よ、我らに力を……。敵を倒させたまえよ……」
「この期に及んで、神頼みですか、軍曹?」
神に祈るようなスイートの言葉を聞き、悪ガキのような笑顔でそう言い放つのは、小隊のバズーカー担当の”カール上等兵”だ。
そんなカールの言葉に対し、スイートはロザリオを手に、こう言葉を返す。
「悪いか?」
「いや別に、信仰は自由ですから」
「はい、はい、どうもありがとさん」
そう言いながら、カールのヘルメットを叩くスイートを見ながら、カールの側に居た相方にして、バズーカー砲への弾薬装填の担当である”バリー上等兵”が笑いながら、こう言い放つ。
「まぁ、こんな状況、どんな無神論者でも、神に祈りますよ」
「所詮、人間やる事は皆、同じって事か」
「人類皆兄弟姉妹だからな」
「はい、ありがたいお言葉頂きました」
まるで茶化すかの様に笑いながら、言い放つカールの言葉を聞き、スイートとバリーの二人も共に笑う。
これから、死ぬことがほぼ決まっている事が嘘の様に……。あぁ、ホントに良い奴ばっかだよ……。
3人のやり取りを見て、そんな感情が湧いてくる側で、俺は近くの蛸壺に居る”ケーシー、カービー、ジョンソン一等兵達”に声をかける。
「お前ら、準備良いか?」
「何時でも行けるぜ、隊長」
「もうとっくに死ぬ覚悟は出来てます!!」
「………」
俺の問い掛けに対し、ケーシーがM3短機関銃にマガジンを装填し、カービーがジョンソンM1941軽機関銃のコッキングハンドルを引き、初弾をチャンバーに送り込みながら、俺の言葉に返す中、一人ジョンソンだけが黙り込む。
そんなジョンソンに俺は、声を掛ける。
「どうしたジョンソン、怖いか?」
「……えぇ」
俺の問い掛けに、そう短く返しつつ、M1ガーランドにM1ガーランドの銃口にM7グレネードランチャーを装着し、安全装置を解除したジョンソンは、こう続ける。
「とっくに死ぬ覚悟は決めたはずなんですけどね……。なんていうか……理性が受け入れても、本能が受け入れ無いって感じですね……」
しんみりとした口調でそう言い放つ、ジョンソン。俺は、彼に対してこう言い放つ。
「ジョンソン、俺だって死ぬは正直怖いさ……。だが、これが俺達のこの戦争における運命なんだろう……。そうならば、素直に受け入れて……、先に死んでいった
戦友達
(
アイツら
)
に会いに行こうぜ」
「……そうですね。もう今更、決まった運命を変える事なんて出来ないでしょうしね」
そう俺の言葉に軽く笑いながら、覚悟を決めた様な表情になったジョンソンはM1ガーランドを構えながら、こう言い放つのだった。
「隊長……。もし……、もし生きて帰れたら、海軍のウィッ
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