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ストライクウィッチーズ 流星の白虎と暴れ馬のウサギ
変貌……、人ならず者へ……。
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……
………
降り注ぐネウロイの砲撃の雨の中を掻い潜って、防衛陣地にやって来ると、そこでは既に戦闘配置に付いたベイカーを始めとする小隊の面々が、頭からウサギやリス、鷲、熊と言った使い魔の耳を生やしつつ、戦闘態勢を整えていた。
「ベイカー、連中の数は?」
「ざっと見積もっても、120体は下らないぞ。奴ら、本気だぜ」
「こんな場所が、それほど欲しいんですかね?連中は?」
俺の問い掛けに、そう返すベイカーの言葉を聞き、ベイカーの側に居た”アレン伍長”が、愛銃のM2ブローニング重機関銃のコッキングハンドルを引きながら、戦闘態勢を整える。
同様に、別のタコツボに居る”ハドソン上等兵”と”ピーコック上等兵”が共に愛銃のM1ガーランドに弾丸を装填しながら、こう言い放つ。
「ったく、俺達も人気者になったもんだな!!」
「人気なのは、俺達じゃなくて、小隊長だろ?シルバースター勲章に、レジオネール勲章を持ってるんだ。下手すら、そこら辺のウィッチよりも人気あるんじゃないのか?」
そうM1ガーランドに弾丸を装填し、続けて銃剣を着剣したピーコックの言葉に対し、ハドソンは不敵な笑みを浮かべながら「違いねぇなぁ……」と呟くと、更にこう言い放つ。
「そんな小隊長に使えて、俺達は光栄だぜ」
「だそうですよ、小隊長!!」
「そりゃ、どうも!!」
ったく……、泣けること言ってくれるぜ、お前ら。ピーコックの呼びかけに対し、短く返しながら、胸の内で俺はそう思った。
俺だって、こんな俺の指揮に従って今日まで戦ってくれたもんだと思うよ。
ニューヨークのマフィアの鉄砲玉と娼婦の息子として生まれ、3歳にして両親を亡くし、10歳まで孤児院と言う名の児童労働所で密造酒とヤクを作って、そこから脱走して路上生活の末に強盗して、御用になった挙句、ウィザードであるが故、取り調べを担当したFBIの親父に「ムショに入るか、軍に入るか、選べ」って言われて、
ココ
(
軍
)
に来た身だぜ?
下手すりゃ、小学校3年生程度の知識しか無い俺に今日まで、よく従ってくれたもんだよ……、お前ら……。
因みに、3歳の時に死んだ両親だが、親父はマフィア抗争の銃撃戦で、ハチの巣になってあの世行き。母さんは、ヤクで狂い死だ。
っていうか、そもそも俺の親父、ぶっちゃけ誰か分かんないしな……。
俺を取り調べたFBIの親父曰く、ハチの巣になって死んだ男以外にも、父親と思われる男が5人居るらしい……、全くお笑いだ……。
あとウィザードとして、発現したのは、10歳の時に脱走した孤児院と言う名の児童労働所から、脱走した時だったってんだから、これまたお笑いだぜ……。
そんな誇れる部下達のやり取りを前に、そんな感情が胸の奥底から湧いてくる中、別の場所で、愛用の狙撃銃であるスプリングフィールドM
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