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ストライクウィッチーズ 流星の白虎と暴れ馬のウサギ
変貌……、人ならず者へ……。
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ど真ん中に落とした小銭を探し当てるかの様な、無謀な賭けだ……。
だが、共に戦って来た仲間達の死を信じられない俺は、もう殆ど無意識の内にベッドから、降りて仲間達を探そうとしていた。
「ぐっ!!」
傷こそ塞がっているが、動く度に体に走る激痛に耐えながら、俺はベッドから降りようとする。
だが、思うように動かない体では、立つ事など到底不可能で、ベッドから降りると同時にバランス崩し、俺は地面に崩れ落ちる。
「いっ……、いったぁ……」
同時に、地面に叩きけられた俺が、痛みを堪えながら、ふと腕の方を見てみる。
すると、そこには”信じられない光景”が広がっていた。
それは、俺の腕の腕から抜けた点滴の差し跡から、”白い液体が流れ出す光景”だ。
「うおっ!?」
俺は驚愕の声を上げながら、無意識の内に自分から流れ出る白い液体に触った。
血とは違い、だいぶ水の様にサラサラしていて、一瞬、何かの薬か何かと思った。
だが、その匂いは少なからず薬臭さこそあるが、間違いなく赤い血と同じ様な血の匂いだ。
どういう事だ?さっきの変化と言い、この白い血と言い、何がどうなってやがる?
今の俺は何かの生物兵器にでも生まれ変わったのか?クッソ、誰か説明してくれよ!!
だが、それよりも仲間達の無事を知るのが先だ!!
「ぐっ、ぐうっ!!」
自分の体がバケモノにでもなった様な、やり場の無い恐怖を振り切るかの様に、そう考えた俺が痛み、力の入らない体を無理やり動かしてでも、立とうとした時だった。
だが、そんな俺の腕を一人の女性が掴みこう言い放つ。
「ちょっと動いちゃ、ダメよ!!今の貴方の体は静かにしていないと駄目なのよ!!」
「あ、貴方は……?」
俺は、俺を止めた腕の主の彼女に対して、話しかけると、彼女は俺をゆっくりとベッドに寝かしながら自己紹介をする。
「私は303高地に応援で向かったウイッチ隊の指揮官で、カールスラント空軍JG3航空団司令所属のミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ中佐よ」
「これは失礼しました……、ミーナ中佐……」
ベッドに戻してくれたミーナ中佐に謝罪と感謝を述べながら、俺も自己紹介をする。
「自分はリベリオン陸軍 第1特殊任務旅団、第3中隊、第32ウィザード小隊指揮官の……」
「知っているわ。ウィーラー・マッカダムス少尉」
自己紹介するよりも先に、俺の名を言うミーナ中佐。これに俺は驚きながら、中佐に問い掛ける。
「ど、どうして自分の名前を?」
「貴方を発見、救助する際にドッグタグを見せてもらったわ」
「そうですか……、助けてくださり感謝します……」
中佐が俺を助けてくれた事を知り、俺は頭を深々と下げた。
同時に、彼女が俺を助けてくれた……と言う事から、恐らく知っているであろう事を俺は聞く事にした。
それは、勿論、仲間
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