暁 〜小説投稿サイト〜
ストライクウィッチーズ 流星の白虎と暴れ馬のウサギ
変貌……、人ならず者へ……。
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がそれに気付いた瞬間には、轟音と共に炸裂し、俺はその炸裂によって縦に8メートル以上、吹き飛ばされる。
そして、吹き飛ばさた末に地面に激しく叩きつけられ、俺を凄まじい衝撃と激痛が襲う。
「ブホォッ!!」
地面に叩きつけられた俺は、口から大量の血を吐き出しながら、10メートル程、転がっていく。
そして、やっと止まった所で俺は自分の状態を確認し、それが”余りにも酷い物”である事を知る。

全身に無数の破片などが刺さり、そこから血が流れているのに始まり、折れた右足からは骨が飛び出していた。
更に左肩から、右脇腹にかけて、大きな傷が走り、そこから滝の様に血が流れ、更に胃と腸が外に飛び出しているばかりか、”折れた肋骨や心臓すらむき出し”になっていた。
左腕は、右足と同様に、折れて骨が飛び出しているばかりか、もう殆ど皮一枚でつながっている様な感じで、切断に近いあり様だった。
そして左目の方から、大量の血が流れ、視線が真っ赤に染まっていた。

これを確認した俺は、直感的に死ぬ事を痛感した。
同時に、これから死ぬというのに、何故だか”嬉しい様な、安心した様な感情が湧いていた”。
これは死んでいったベイカー達の元へと行ける……と言った所から来るものだろうか……?
それは分からない……。だが、ともかく、俺は何処か安心した様な気持ちで意識を手放すのだった……。





……

………



<?Side>
それから、約2時間経った……と言った所だろうか。
ウィーラー率いる第32小隊が、壮絶な最期を遂げた303高地には、更なる救援部隊としてロマーニャ軍の戦車隊に始まり、扶桑海軍の特別陸戦隊に編成された成年魔導士・空挺部隊、そして後にウィーラーの上官となるミーナが率いるウィッチ隊が到着。
激しい戦闘の末にネウロイを撃退した、ミーナ達は休む間も無く、303高地に取り残された負傷兵達の救助、そして全員が変わり果てた姿になったウィーラー率いる32小隊の面々の回収作業に当たっていた。
「頑張ったな、もう大丈夫だからな!!」
戦闘が終わっても慌ただしい様子で、病院壕の中に居た負傷兵達に扶桑海軍の成年魔導士・空挺部隊に所属する衛生兵達が負傷したウィッチに鎮痛剤を打つ。
「治癒魔法が使えるウィッチは居ないか!?居るんだったら、すぐにコッチに来てくれ!!」
「分かったわ!!」
その一方では、ミーナが率いるウィッチ隊に居る治癒魔法が使えるウィッチ達が負傷した兵士、ウィッチ、ウィザード達を治療していく。
「もう大丈夫だからな……。よし、出して良いぞ!!」
彼、彼女らによって、ある程度の治療が終わり、更に後方の軍病院まで後送できる状態になった者は、次々と野戦救急車、ジープ、トラックを使用したピストン輸送で後送していく。

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