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ストライクウィッチーズ 流星の白虎と暴れ馬のウサギ
流星の白虎と暴れ馬のウサギ
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人類とネウロイの戦いが始まって6年になる1944年のガリア上空から、物語は始まる……。
見渡す限りの青空を駆け抜けていく二つの人影があった。
二つの人影のうちの一人は頭からホワイトタイガーの耳を生やし、”試作モデルの耐Gスーツ(※右肩、腕部分に高度計、ストライカーを放棄しての
緊急脱出
(
ベイルアウト
)
する際に使うパラシュートパック、
バーティゴ
(
空間識失調
)
に陥った際に使用する水平アラーム付きの水平器等が装着されている )”に身を包み、手にトンプソンM1A1短機関銃を握りしめた少年だ。
もう一人の方は頭からウサギの耳を生やすと同時に、腰の辺りからウサギの尻尾を生やし、リベリオン軍の軍服に身を包み、手にブローニングM1918自動小銃(※以下、BAR)を握りしめた少女だ。
そんな二人の足には、鋼鉄の魔法の箒であるストライカーユニットが装着されている。
少女の方は、リベリオン合衆国が開発した傑作レシプロストライカーユニットである「ノースリベリオン P-51D」が装着され、魔力で形成されたプロペラが回転している。
そして少年の方には、少女と同じくリベリオン合衆国が開発した新型のストライカーユニットにして、”リベリオン初となる実用ジェットストライカー”である「ラッキード P-80」が装着され、排気口からガスバーナーの様な青い炎が吐き出されていた。
そんな鋼鉄の箒をつけて、空を飛ぶ二人の内、少年の方は無線機のチャンネルを回すと管制室に連絡を入れる。
「こちらデビル5より管制室へ、応答せよ。繰り返す、こちらデビル500より管制室、応答せよ」
『こちら管制室より、デビル500へ。感度良好、どうぞ』
「哨戒任務の途中報告を行う。現在、地点デルタ337を哨戒飛行中、現在までネウロイの姿は確認されず。繰り返す、現在、地点デルタ337を哨戒飛行中、現在までネウロイの姿は確認されず。オーバー」
『こちら管制室、了解。引き続き、哨戒任務を継続せよ』
「こちらデビル5。了解、通信終了」
そう管制室とのやり取りを交わす少年は、俺……ウィーラー・マッカダムスだ。
リベリオン合衆国出身のウィザードにして、”連合軍が確認する二人の飛行可能なウィザードの一人”として、リベリオン陸軍航空軍・第3技術開発チームに所属するテストパイロットの大尉にして、現在、501統合航空団に派遣されている。
でもって、さっきの管制室とのやり取りで言った”デビル5”って言うのは、ウィッチや航空機パイロットが任務飛行中における通信時の便宜上で使う非公式の愛称……いわゆる”TACネーム”って奴だ。
まぁ、あんまり501の面々は使わないな……。たまにカールスラント空軍から派遣されているウィッチにして、俺たちの隊長であるミーナ中佐(※以下、隊長)か、体調の右腕であるバルクホルン大尉(※以下、
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