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ストライクウィッチーズ 流星の白虎と暴れ馬のウサギ
流星の白虎と暴れ馬のウサギ
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足のストライカーを前に向けるなり、さっきと同じ様に思いっきりジェットを吹かす。
瞬間、ジェットの轟音と共に減速したかと思ったや否や、俺の体は凄まじいスピードで後方に飛んで行く。
「ぐうっ!!」
この半場無理やりな、空中機動に体の内臓がGに持っていかれそうな感覚に堪えながら、俺は今までケツを取っていたネウロイのケツを逆に奪ってやった。
『UBEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!?』
「堕ちろ、この野郎!!」
俺の予想だにしない空中機動を前に、ネウロイが驚くような声を上げるのにも耳を貸さず、俺はトンプソンをネウロイに向け、トリガーを引き、マガジンに残る銃弾を全て浴びせる。
この銃撃を食らったネウロイも、シャーリーが仕留めたネウロイと同様に断絶魔の様な叫び声と共に砕け散っていく。
「っしゃ、2機撃墜だぞ。デビル5!!」
「あぁ!!」
その様子を見て、喜ぶシャーリーの声を聴きつつ、俺はトンプソンの空になったマガジンを交換しつつ、シャーリーの方向を見た。
すると、そこには先ほど、俺たちが発見した新型ネウロイを含めた、5機のネウロイ達が編隊を組んでシャーリーに襲い掛かろうとしている光景があった。
「シャーリー、逃げろ!!」
「うおっ!?」
ネウロイの放ったビームを回避しつつ、距離を詰め様とするネウロイから逃げるシャーリー。


すぐさま俺はシャーリーを援護するべく、P-80のジェットエンジンをフルターボで吹かしていく。
しかし、さっきのネウロイ2機を相手している内にシャーリーを追う5機のネウロイ達はロー・ヨー・ヨーでスピードを稼いだらしく、加速に優れるP-80でさえ追いつけない。
無論、レシプロストライカーの最高傑作と評されるP-51では、当然と言わんばかりにだんだんと距離が詰められていく。
「クソっ、振り切れない!!」
そんなシャーリーの苦痛な無線通信を聞きながら、距離こそあるが、ネウロイ達のケツについた俺はシャーリーと無線連絡を取り合う。
「シャーリー、聞こえるか!?”派手にぶち込んで、援護する”から、俺が合図したら太陽の方にブレイク(敵機を振り切る為の急旋回)しろ!!」
「分かった、派手に撃ち込んでくれ!!」
シャーリーとの無線連絡を終えた俺は、すぐさま、右手に持っていたトンプソンを左手に移し、空いた右手でP-80の右ユニットの上部に設けられた小さなハッチを開ける。
そこには、まるで戦闘機の操縦桿にも似た装置が収納されており、俺はそれを握りしめ、横に引っ張り出す。
これが何かと言うと”P-80の左右両方のユニットに装着可能なロケット弾ポッド”の発射装置だ。
現に今、俺が使っているP-80の両翼の腹に当たる部分には、”2つの5連発ロケット弾ポッド(※合計10発)”が取り付けられており、今から
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