機動戦士ガンダム
2105話
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艦隊ではそれが普通なのか。
シーマ艦隊は基本的にマハルにいる荒くれ者共を集めた海兵隊だ。
そうである以上、当然ながら荒っぽい事については慣れているといったところか。
「ああ、気にする必要はない。……普通ならそんな真似をすれば、より厳しい戦場に向かわせられるんだけど、あたし達の場合は今更だしね」
そう言いながら笑みを浮かべるシーマは、最初に会った時の鬱々とした印象はない。
寧ろ、これから相手を陥れてやろうというような、悪女らしい笑みを浮かべていた。
まさに、これぞシーマ・ガラハウといった感じの笑み。
「シーマがそう言うのなら構わないけどな。どうせムウ・ラ・フラガ少尉ってのは臨時なんだし」
ホワイトスターに戻ってこの件を話せば、ムウは面白くないと思うがもしれないが、それは今更の話だろう。
「それで、今回の一件で誰に会うのかはもう分かってるね?」
「ああ。ゲラート・シュマイザー少佐だろ。これが今回のメインとなってるし、ラルからの映像データも預かっている。他には有名どころとして黒い三連星がいるようなら、同じく映像データを渡して欲しいと言われているな」
ゲラートという人物は、ラルの親友らしい。
黒い三連星の方は、ラルとはMSの教導隊……いや、それ以前からの古い付き合いらしい。
ルウム戦役で連邦軍の総大将たるレビルの旗艦アナンケを撃破し、脱出したレビルを捕らえたという事もあり、腕は間違いない。
それでいながら、性格はエリート軍人というよりもシーマ艦隊の面々の方に近いって話だったが……さて、どうなる事やら。
そんな風に思いながら、俺はシーマや他数名の海兵隊と共に今回の作戦の指揮を執る旗艦に向かうのだった。
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