機動戦士ガンダム
2105話
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
うする? もう1回シミュレータやるか?」
FS型を見ている俺に、ヴェルナーはそう声を掛けてくる。
爺さんが漁師をやってた云々というのを話題にする事が多い奴だが、それを抜きにすれば付き合いの良い奴なのは間違いない。
シーマ艦隊の旗艦リリー・マルレーンでMSパイロットやってるのを見れば、操縦技術も海兵隊の中では高い方なんだろうし。
「あー……そうだな。もう少し慣れておきたいから頼む」
ザクのOSは当然ながらまだまだ未成熟で、シャドウミラーが使っている機体には遠く及ばない。
それでもSEED世界のジンよりは完成度が高いんだから、コーディネイターって何? って感じがしないでもない。
シャドウミラーにいれば、それこそコーディネイターよりも優れた能力を持ってる奴なんて、そこら中に溢れているが。
ある意味自然の状態でコーディネイターに勝っているスペースノイドは、ジオン・ズム・ダイクンが言った通りニュータイプに覚醒し始めている……のかもしれないな。
あくまでも俺がそう思っているだけで、何の証拠もないのだが。
「いざとなったら、アクセルは戦場に出たりしないって事も出来るんじゃないか?」
「……いきなり何を言ってるんだ? 戦場に出て来た以上、当然俺は本気でやらせて貰うぞ。ムウ・ラ・フラガ少尉としてな」
そう、今の俺はアクセル・アルマーではなく、マハル出身のスペースノイド、ムウ・ラ・フラガ。
いやまぁ、ルナ・ジオンの件が大々的になって、シャドウミラーの件が広まれば、当然のようにその代表のアクセル・アルマーという名前は広く知られるようになる。
そんな名前のパイロットが、ジオンを裏切ってルナ・ジオンにつくシーマ艦隊にいると知られれば、色々と不味い事になる。
そんな訳で、今の俺はムウ・ラ・フラガな訳だ。
幸いって言い方はどうかと思うが、マハルには住民登録をしていない住民も大量にいるので、ムウ・ラ・フラガ少尉という人物をでっち上げるのは、そう難しい話ではなかった。
基本的にマハル出身者だけで構成されているシーマ艦隊だけに、シーマのマハルにおける影響力は非常に強いというのも、この点には大きく影響している。
……それにルナ・ジオンの本拠地が月で、エンデュミオンの鷹の異名を持つムウの名前ってのは、丁度良いし。
この件が終わったらいずれシーマとかを連れてホワイトスターに行く予定だから、その時にはムウも自分の異名が広まった事を喜んでくれるだろう。
「はいはい、ムウ・ラ・フラガね」
ヴェルナーが呆れた表情でこっちを見ているが、取りあえずそれは受け流して再びシミュレータに乗り込み……その後、ヴェルナーが体力切れでギブアップし、他のMSパイロット数人も同じように相手にして、ギブアップするまで俺はシミュ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ