機動戦士ガンダム
2105話
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ないといいんだけどな。
ともあれ、シーマが協力してくれることになった訳で、俺は当初からの予定通り――ラルの、だが――地球降下作戦の援護をする為に地球に向かう事になった。
だが、当然の話だが、この作戦でミロンガ改を使う訳にもいかない。
機動突撃軍や宇宙攻撃軍の面々と接触するのが目的なのだから、別にわざわざMSパイロットをする必要はないのだが。
ただ、シーマに言わせれば折角腕の立つパイロットがいる以上、戦いに参加して欲しいと要求され、その報酬として用意されたのが現在俺の視線の先にあるMS-06FS、通称ザクUFS型な訳だ。
ちなみにシーマが乗っていた機体は、MS-06S、通称ザクUS型。
エースや指揮官といった者が乗る機体で、通常のF型の30%増しの推力を持っているらしい。……とはいえ、核融合炉で動いているMSはテスラ・ドライブのように推進剤が不要な訳ではない。
結果として高い機動性を持つS型だが、推進剤の増加は行われておらず、F型と同じ感覚で操縦していると通常よりも早く推進剤切れを起こす。
……だからこそ、指揮官やエース用の機体なんだろうが。
それ以外にも見て分かる通り、ランドセルのスラスターや姿勢制御用に各部に存在するスラスターも大型化されている。
つまり、それによって推進剤の消費量も大きくなる訳だ。
そんなS型とは違い、俺が今回の依頼の報酬という形で貰ったFS型は、F型の中でも出来のいい機体を厳選して改修した代物だ。
感覚的には、F型以上、S型未満ってところか。
もっとも、割合としてはF型の方が近いんだろうが。
外見上の特徴として目立つのは、やはり頭部にあるブレードアンテナと合計4門のバルカンだろう。
F型でも小隊長機ならブレードアンテナを持っている機体は多いので、ブレードアンテナそのものはそこまで珍しい代物ではない。
頭部バルカンは俺にとってはお馴染みのレイアウトで、非常に使いやすいんだが……4門というのが影響しているのか、10秒程度連射すると弾切れになってしまうらしい。
いや、10秒って……ないよりは助かるけど、それでも出来れば30秒程度は欲しいと思うのは俺が欲張りすぎているのか? ……本当に、ないよりはマシなんだけどな。
それ以外にも機動性とか運動性も改修されているので、通常のF型よりも若干は上となっている。
S型程ではないにしろ、FS型だって結構貴重な機体らしいんだが……シーマに言わせれば、蛇の道は蛇という事らしい。
普通に考えれば、どこぞからの横流し品といったところか。
もっとも、シーマ艦隊は表向きには出来ないものの、これまでの戦争で高い戦果を挙げている。
それを考えれば、この機体を手に入れるのは俺が思っているよりも難しくなかったのかもしれないな。
「ど
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